台風が接近する中、徳島市で行われている阿波おどりについて、実行委員会は8月14日、予定どおり開催しました。徳島市の内藤佐和子市長が14日の中止を要請していましたが、実行委員会は開催を決めました。
内藤市長は徳島市出身で東京大学法学部卒業後、36歳だった2020年に徳島市長選挙に初当選し、全国史上最年少の女性市長となりました。
今年の阿波おどりは8月12日に開幕し、15日まで開催予定です。夜に行われる有料演舞場での公演などを見ようと観光客でにぎわっていました。
内藤市長は14日未明、「開幕から今まで(正確には一昨日の前夜祭から)たくさんの笑顔が街に溢れていて、それを見ているだけで泣ける」「朝から晩まで走り回り、天気が心配だなとか、来年の協賛の仕込みしなきゃとか、色々考えながら、いろんな人と話し、笑い、幸せをお裾分けしてもらった2日間」と踊り手や関係者との写真をX(旧Twitter)に投稿し、阿波おどりが開催された喜びをつづった一方、「あと2日。ここからの天気が心配」と台風接近による天候悪化を懸念していました。
14日は台風7号接近のため、雨が降っていましたが、実行委員会は一部を除き予定通り開催しました。
内藤市長はこの阿波おどり決行に対し、「14日は徳島市として、今後、台風の影響が大きくなっていくことが見込まれるため、阿波おどり実行委員会に対して、中止を要請しましたが、実行委員会は阿波おどりの開催を決定したとのことです」とX(旧Twitter)で報告しました。また、「学生ボランティア等が参加するエコステーションは中止するよう要請し、その部分は中止に。他の部分(ノボリの撤去等)についてもできる限り、被害が起きないよう、要請しています」と続けました。
実行委員会は台風が最接近する15日午後、15日の全公演中止を発表しました。