ぶどう農家で生まれた子猫を家族に 人の赤ちゃんを尻尾であやす優しい猫に成長

渡辺 陽 渡辺 陽

ぶどう農家に住み着いていた猫が出産

信玄くん(6歳・オス)は、2018年6月、山梨県のぶどう農家に住み着いていた黒猫から生まれた。3匹兄弟で、ぶどう農家の人は里親を探した。

東京都在住のIさんの妻は、職場の同僚から、「実家で信玄くんたちが生まれて里親を探している」という話を聞いた。

「私たちは夫婦とも、実家にいた時、野良猫を拾って飼育していた経験があり、機会があれば野良猫を迎えたいと考えていました。ちょうどその頃、信玄の話を聞きました。迎え入れる2週間前、7月に3兄弟の顔写真を見せてもらったのですが、夫婦共に直感で信玄がいいと思いました」

優しい信玄くん

2018年8月、ぶどう農家の人が信玄くんを山梨県から東京まで連れてきてくれた。母猫が人慣れしていたため、3兄弟とも抱っこできるくらい人懐っこかったそうだ。生後45日くらいだった。

初日、信玄くんは、ずっと人の後をついてきて、べったり甘えた。疲れたのか、ママが抱っこしたら足の間ですぐに寝たという。

名前は、山梨県の戦国武将、武田信玄にちなんでいる。勇ましい名前だが、家族に甘えるのが好き。家族以外の人にはあざとく、おやつをくれたり、遊んでくれたりする人にはすぐに懐く。
「信玄は、娘(赤ちゃん)に初めて会った時、挨拶で前脚でちょんちょんしたつもりが、力加減がわからず猫パンチになってしまい泣かせてしまいました。その後は反省したのか、前脚は使わず尻尾で触れ合うようになりました」

優しい信玄くん。いつも生活の中心に信玄くんがいて、家族の会話が増えたという。
「娘の良いお兄ちゃんで、尻尾であやしてくれます。ずっと仲良しでいてほしいなと思います」

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