ディズニーランドで“リモート会議”を始める夫にイライラ 「休日に、ここまで来て仕事?」「オン・オフの切り替えが下手?」

わたなべ こうめ わたなべ こうめ

仕事が忙しいと休日でも仕事を進めたくなりますよね。自主的な活動で無給とわかっていても「今やらないと大変になるから」と、家で仕事をする人は少なくないようです。しかし、休日の仕事は家族にとって嬉しくない場合も…。

ディズニーランドでリモート会議をする夫

U子さん(埼玉県在住、30代、パート)は運動会の代休を使って家族でディズニーランドへ行きました。平日なので夫は事前に有給休暇を取得しています。息子2人(小学2年生、小学5年生)はとても楽しみにしていて、U子さんも久々に家族そろってお出かけなのでウキウキしていました。

しかし、ディズニーランドでU子さんは夫に気を遣って大変な目に遭います。というのも、夫がリモート会議を入れていたり、仕事の電話をしたりで落ち着かないのです。長蛇の列でアトラクションに並び、あと5分で乗れるというときに「どうしよう!あと15分でリモート会議がはじまる」と大騒ぎ。アトラクションに乗らずにディズニーランドの隅っこでリモート会議にスマホで参加する有様です。

他にも電話会議を入れていたようで、静かな場所を探しましたが、ディズニーランドにはどこも音が流れているので「どうしよう」と焦って右往左往していました。

夫に気を遣ってイライラ…

午前中は「そんなに忙しい中付き合ってくれたんだ…!」と感謝の気持ちだったU子さん。しかし、昼食も落ち着いて食べられず、午後になっても夫はスマホで電話をしたりメールや社内チャットへ返信したりで全くゆっくりできません。その都度待たされることにイライラし、徐々に「そんなに忙しいことってある?たんにオンオフの切り替えが下手なのでは」とU子さんは思い始めます。

結局、2人の息子の面倒はずっとU子さんが見ることになり、朝のウキウキした気分はどこかへ行ってしまいました。「こんなことなら夫がいない方がマシだった…」と思い、帰りの電車でもスマホしか見ない夫に嫌味を言いたくなるのを我慢するのが大変。息子たちが楽しんでくれたのが幸いでした。

現代日本人はオンオフが下手?

インターネットは便利ですが、いつでもどこでも仕事にアクセスできてしまいますよね。そのため、休日や帰宅後にもつい仕事に関わってしまう人は一定数いるものです。

株式会社ドゥ・ハウスが運営するニュースサイト「ロバ耳」が2023年1月に公表した調査によると、「あなたは、自分がオフ(休日)のときに仕事関係の電話やメールがきたら対応しますか?」という質問に、約6割の人が「対応する」と回答していました。

また、2021年に株式会社LASSICが運営するWebメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」が実施した調査では、「テレワークの悪かった点」として、「仕事とプライベートの区別ができない」と、男性は45%、女性は39%があげています。

休日にも自主的に仕事をする理由は様々で、「仕事に追われている」「平日にゆとりを持ちたい」「ついネットで仕事の連絡を見てしまう」「顧客から連絡が入る」「休日の誰にも邪魔されない環境で仕事を進めたい」などがあるようです。

否応ない理由で仕事をする人がいる一方で、自分のペースで仕事をしたいからあえて休日に仕事をする人もいるのでしょう。後者の場合、家族から「オン・オフの切り替えが下手」と思われても仕方がないかもしれません。

子どもとの約束は守ってほしい!

U子さんの夫の場合、前々からディズニーランドに行く日が決まっていました。だからこそ、U子さんは仕事ばかりの夫にイライラしてしまったのです。ディズニーランドに来ただけで意識を子どもに向けず仕事ばかりの夫。子どもを楽しませたい一心でディズニーランドに来たU子さんが「なぜ仕事を調整してくれないのか」と夫に疑問を持つのは当然でしょう。

とくに予定のない休日ならば、夫が仕事をしていてもイライラしなかったかもしれません。「今日だけは」という特別な日は、家族の一員として仕事を調整してほしいというのが家族の思いなのです。子ども達はすでに夏休み突入。あなたはオン・オフを上手に切り替えられますか?

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