もうすぐ夏休み。レジャーの情報収集をInsragramでチェックする人もいるでしょう。今やInsragramは情報収集に欠かせないツールと言えます。レジャーだけではなく、流行やお得情報、アイデア商品なども豊富なInsragramですが、中には「夫の状況」チェックに利用する人もいるようです
単身赴任で夫が不在な生活に慣れたけど…
U子さん（千葉県在住、40代、パート）の夫（北海道在住、40代、営業職）は単身赴任になって4年目です。4年前にはすでにマイホームがあり、上の息子が中学受験予定で塾に通っていたため、夫が単身赴任することになりました。当時、2人の息子は小学1年生と小学5年生だったので、ワンオペに苦労したU子さん。「夫も1人で生活しながら仕事を頑張ってくれている」と思い、なんとか乗り切ってきました。
現在、息子たちは小学5年生と中学3年生になり、当初と比べると全然手がかかりません。上の息子は中高一貫校なので受験がなく、下の息子は本人の希望で公立中学校へ進学する予定です。パートを始める余裕もでき、家事と育児を両立しながら、U子さんは夫がいない気ままな生活を楽しんでいるつもりでした。
夫がアップするキラキラInsragramにモヤモヤ！
しかし、1年前に夫の単身赴任先が大阪から北海道に異動になったタイミングで、U子さんの心理状況が一変します。北海道の札幌に住み始めた夫が、Insragramで単身赴任生活をアップし始めたのです。おいしそうなラーメンやスープカレー、その他地元の名産品を食べたときの様子を投稿。休日には有名観光地を巡り、いかにも北海道的な写真をアップします。
大阪のときは慣れない1人暮らしと営業先に疲れ切っていた夫。札幌では上司と馬が合い、地方ならではののんびりペースに余裕が出たようです。自由を満喫し、楽しく充実した夫の生活をInsragramで見るたびに、U子さんはモヤモヤしてしまいます。
気ままな1人暮らしの夫はズルい！
息子たちが成長し、以前と比べれば育児が楽になったとはいえ、ご飯作りや習い事の送迎、その他学校関連の雑務などはU子さんが一手に担っています。少しでも子どもの学費を貯めたくてパートを始めたこともあり、正直毎日ドタバタです。
一方、夫は優雅な1人暮らし。まるで独身に戻ったような夫をどうしても「ズルい！」と思ってしまいます。「私だって友達と飲みに行きたい！」「休日1人で気ままに出かけたい！」と思っても、まだ下は小学生。夜に長時間留守にするのは不安ですし、休日も子ども関連の予定ばかり。夫のInsragramは正直まったく映えませんが、それでもキラキラした写真を見ると「1人だけ楽しむな！」「ムカつく！」という黒い感情が止まりません。
夫婦間の自由格差問題
なお、夫とは要最低限のやりとりをラインでするだけ。電話やラインで夫からおいしいものを食べたり観光したりの報告はなく、それがU子さんをさらにモヤモヤさせます。恐らく、夫はU子さんがInsragramをチェックしていることを知らないのでしょう。当然、U子さんの黒い感情にも夫は気づいていません。
このような夫婦間の自由格差はよく聞く話です。単身赴任家庭に限らず、突然夫から「今日飲み会になった」という連絡が夕食直前に来てヤモヤした妻は多いでしょう。男女平等、男性の育児家事参加が浸透したとはいえ、まだまだ育児の大半を母親が担っている状況です。
もちろん、夫が働いているから今の生活ができるという感謝の気持ちはあります。しかし、感謝の気持ちをイライラが上回るほど、母親の負担は大きいのかもしれません。そこで、同じように自由な夫にモヤモヤしたエピソードを集めてみました。
▽千葉県・40代
休日出勤の代休を平日に取る夫は、私や子どもたちがいないのを良いことに、山間の秘境の温泉巡りを続けています。秘境の温泉に入りたいわけじゃないけど、休日出勤のときは私がワンオペ育児してるのに、ずるい！
▽愛知県・30代
夫は会社帰りに必ず地元のクラフトビール屋さんで1杯飲んでから帰宅します。最寄り駅に着いたんだからすぐ帰宅しろ！って思います。その30分早く帰ってくれたら子どもと一緒にお風呂に入れるはずなのにと思うと、イライラがとまりません。
◇ ◇
夫は仕事のストレスを発散するために、自分の自由な時間を満喫しているのでしょうか。しかしその理論なら、母親たちも家事育児から解き放たれる時間があってもいいはずです。
相手の自由が許せないほどストレスが溜まっているなら爆発寸前。冷静に話し合って、「何が嫌」「どうしたい、どうしてほしい」など要望を伝えてみてはどうでしょうか。
