2023年4月に、銀行口座を介さず、スマホ決済アプリなどで給与を受け取れる、給与のデジタル払い制度が解禁されました。他の世代よりもキャッシュレス決済の利用が多いと言われる20代は、給与のデジタル払いをどのように受け止めているのでしょうか。
株式会社学情が、20代社会人を対象に実施したインターネットアンケートでは、3人に1人が、給与のデジタル払いが導入されたら「活用したい」と回答しました。「アプリ決済を活用しているので、キャッシュレス決済サービスに直接入金されたら便利だと思う」「現金をほとんど使用しない」などの声が寄せられています。また、複数回に分けて給与の受け取りが可能な場合、「複数回に分けて受け取りたい」とした20代が約半数に上りました。「一度にまとまった額が振り込まれるよりも、使いすぎを防止できると思う」といった声が上がっています。
「デジタル給与払い解禁」の認知率は52.8%
2023年4月より、デジタル給与払いが解禁されたことについて、「知っている」と回答した20代は52.8%でした。
3人に1人は「デジタル給与払い」の活用を希望
デジタル給与払いが導入されたら、「活用したい」と回答した20代は14.7%でした。「どちらかと言えば活用したい」18.3%を合わせると、3人に1人はデジタル給与払いの活用を希望していることが分かります。「アプリ決済を活用しているので、キャッシュレス決済サービスに直接入金されたら便利だと思う」「入金やチャージの手間が省けると便利だと思う」「現金をほとんど使用しない」などの声が寄せられました。一方、「現金払いのみの店舗もあるので、現金でも持っておきたい」「現金で管理するほうが分かりやすいと思う」といった声も寄せられています。
「複数回に分けて給与を受け取りたい」と回答した20代は約半数
デジタル給与払いが導入されると、複数回に分けて給与を受け取ることが可能になると言われています。複数回に分けて給与の受け取りが可能な場合、「複数回に分けて受け取りたい」とした20代が33.3%に上りました。「どちらかと言えば複数回に分けて受け取りたい」15.4%を合わせると、約半数の20代が複数回に分けて給与を受け取りたいと考えていることが分かります。「一度にまとまった額が振り込まれるよりも、使いすぎを防止できると思う」といった声が寄せられました。一方、「月に1回受け取りたい」「どちらかと言えば月に1回受け取りたい」とした20代も42.3%に達しました。「まとまった額を受け取れるほうが、お給料をもらった実感を得やすい」「月に一度受け取るほうがお金の管理をしやすいと思う」といった声が上がっています。
企業がデジタル給与払いを導入したら、「好感が持てる」と回答した20代が約半数
企業がデジタル給与払いを導入したら、「好感が持てる」と回答した20代は18.1%でした。「どちらかと言えば好感が持てる」33.0%を合わせると、好感が持てるとした20代は半数に上ります。「実際に自分が利用するか分からないが、新しいことを積極的に取り入れる企業は好感が持てる」「給与の受け取り方の選択肢が、複数用意されているのは嬉しい」「社員の利便性を高めようと新しい方法を導入する企業は、働きやすい環境なのではないかと思う」などの声が上がりました。
<調査概要>
・調査期間:2023年5月16日~2023年5月24日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:20代社会人
(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
・有効回答数:530名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります。
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キャッシュレス決済が普及し、若い世代を中心に、日常生活の中で現金を使わない人も増えてきています。今回の調査結果から、3人に1人はデジタル給与払いの活用を希望していることが分かりました。「アプリ決済を活用しているので、キャッシュレス決済サービスに直接入金されたら便利だと思う」「入金やチャージの手間が省けると便利だと思う」「現金をほとんど使用しない」などの声が寄せられました。デジタル給与払いの解禁は、導入する企業の従業員が「銀行口座を介さず、スマホ決済アプリなどで給与を受け取ることを『選択』できる」というものです。給与をどのように受け取り、日常生活でどのようにお金を使うかはマネー計画にも密接に関わります。デジタル給与払いの解禁をきっかけに、改めてマネー計画についても考えてみてはいかがでしょうか?