「いま天国で何してるの?」12歳で亡くなった、愛猫・ネピアの思い出 生後1カ月半で生死をさまよい、ゆっくり成長

小宮 みぎわ 小宮 みぎわ

明日は、以前私が飼っていたメインクーンミックスのネピア(享年12歳)の命日です。彼は2005年6月18日に、私の自宅で生まれました。

私はこれまで何匹もの犬や猫を看取ってきましたが、この子には特別な思いがあります。と言うのも、彼は生まれて1カ月半で膝に膿がたまり、それが原因で膝関節の部品のほとんどをなくしてしまいました。以後、膝が曲がらなくなり、左右で足の長さも異なりました。

1カ月半といえば育ち盛り遊びたい盛りの年齢ですが、病気のため彼は他の兄弟よりも2周りほど小さくて被毛はボサボサ…。兄弟と一緒に遊ぶことは出来ませんでした。5匹兄弟の中で一番小さく、皆でお母さんのおっぱいをもらっているときも、ふと見るとひとり乳首からあぶれてお母さんから少し離れたところに転がっていました。ですから栄養不足で免疫が落ちていたのかもしれません。膝に膿がたまったときは食欲もなく、もうダメかもしれない(亡くなるかも)…と私は暗澹たる気持ちで、嫌がる彼の口に液状の栄養剤を入れました。もちろん、彼の里親になろうと言う人はひとりも現れませんでした。そして、うちで飼うことになりました。

この写真は、兄弟が全てもらわれていなくなり、結果、お母さんを思う存分独り占め出来るようになったときの幸せそうな顔です。写真向かって左がネピア、右がお母さんのキャンティです。たくさんの兄弟がいたころ、余程お母さんに甘え足りなかったのか、随分大きくなってもまだお母さんのおっぱいを吸っていました。

その後、彼の成長速度は遅かったのですがそれなりに成長して、2歳になるころにはメインクーンらしいがっしりした体格になりました。後ろの左足は曲がらなかったのですが、3本の足で上手に階段を駆け上がり、駆け降りることが出来ました。キッチンの流しに飛び乗ることも出来ました。

最期はリンパ腫で亡くなったのですが、私は彼らに良い食事をさせていた自信があったにもかかわらず、彼が12歳でがんになってしまったので、非常に驚きました。中国医学では、『虚証』や『虚弱体質』という考え方があります。彼は生後1カ月半で、すでに生死をさまよいました。体内に入ってくる病原体やがん細胞と戦う免疫が生まれながらに弱かった、つまり虚弱体質だったのでしょう。

また、彼はいつも、1日24時間のうち23時間はルータボックスの上にいました。冬はあたたかくて誰にも邪魔されずに眠れていいね!と当時の私は思っていましたが、今から考えるとルーター周囲は電磁波が強く、その影響は大丈夫だったのだろうかと気になっています。

人間では高圧電線の近くに住む人に白血病が多いとする研究報告もあります。いくら食事を気を付けていても、それ以外の、水や、呼吸で体内に入る空気や、目に見えない電磁波にも、注意しなければなりませんね。

ネピア、いま天国で何してるの?

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