巨大な天然のスッポンを捕獲!「調理するには惜しい…」「博物館級」 今後の運命は?

山陰中央新報社 山陰中央新報社

 甲羅の長さ38センチ、重さ5キロにおよぶスッポンをこのほど、鳥取県日野町根雨の田淵久之さん(77)が捕獲した。日野川の良好なエサ環境で順調に育ったとみられる。通常のサイズより10センチ程度大きい巨大なスッポンに住民が目を見張っている。

 6月28日午前5時ごろ、自宅近くの日野川で、イカやドジョウのエサを付けて仕掛けたわなのつけ針を確認すると、スッポンが引っかかっていた。6年前から趣味でスッポンの捕獲を始め、年に10数匹つかまえてきたが、大半が20センチ台だった。「これほどのものは見たことない。別格だ」と声を弾ませる。

 普段スッポンの調理を頼んでいる同町の飲食店「ルートサイド竹の子村」に今回の獲物を持ち込むと、経営者の竹永明文さん(68)は「珍しいし調理するには惜しい」と判断。現在、竹永さんが店の傍らの池で飼いながら引き取り手を探している。

 島根県立宍道湖自然館ゴビウス(出雲市園町)の飼育展示係の逢坂香織さんによると、甲羅の長さは30センチを超えるだけでも珍しいという。「日野川のエサで良好な栄養状態を保てたことで、ここまで大きくなるほど長生きできたのではないか」と推測する。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース