夏休みが近づくこの時期、「心霊スポット」に出向く若者が急増します。そのせいで毎年困惑しているという、日蓮宗の僧侶、六尺法師(@6SYAKU_HOUSHI)さんのツイートが話題になりました。
夏はお寺の繁忙期…余計な仕事を増やさないで
「毎年言ってますが、夏は『心霊スポットに行ったであろう方』からのお祓い依頼が急増します。そして大多数が、『盛り塩はしておきました』と。しかし大変僭越ながら、そのご報告は、『今朝は今年いちばんの快便でした』程の意味しかありませんので、余計なことをせずさっさと寺に来て下さい。現場からは以上です」
「一応追記しておきますが、仮に寺に来て頂いた場合、まずは『もうふざけて心霊スポットに行くのをやめる』ことを誓って頂くのが大事だと思っています。結果として自分では何もできず、寺などに頼るしかないのであれば、初めからそんな状況になることをしないのがいちばんの対策ですよね」
「(お寺は)ただでさえ夏場は、ご承知の通りの繁忙期ですので、余計な仕事を増やさないで頂きたいところです。(お祓いの相談の)電話1本取るのも人間1人使うわけですからね。ちなみにいちばん多いのは免許取り立ての高校生と、時間もお金も持てるようになってテンション上がっちゃってる大学生ですね。学生諸君、もっと楽しいこといっぱいあるぞ!」
最終的に「お祓い」するのになぜ行くのか?
六尺法師さんの一連のツイートに対し、リプ欄には多くの共感の声が寄せられました。
「なぜお祓いに行きたくなるのに心霊スポットに出向くのか…」
「仮に幽霊がいたとして、見たから何になるの⁉︎ 」
「心霊スポットに遊びに行くということは『寝ている人の家の前で騒音をかき鳴らすこと』に近いんだよなあ…そりゃブチ切れ案件なんよ」
「うん。本当にわざわざ行くのはやめた方がいい。寺に行けるのはまだいい方だと思うよ。エゲツナイのに憑かれたらその前にさよならも充分あり得るしね」
「お祓い」は必要?←不安を煽るな!
リプライの中には、「不安につけ込む宗教ビジネスは、よう金になりますな」といった、六尺法師さんの真意とは真逆の解釈をする方も見受けられました。
そもそも「夏」はお寺にとって、お盆やお彼岸の法事などで多忙を極める時期です。そんなタイミングに急増する「お祓い」の相談や依頼に対応するのは、お寺側にとっては時間的にも大きな負担となります。つまり六尺法師さんがツイートしたのは、「お祓いが必要なほど不安になる場所に悪ふざけで行かないで」という苦言でした。
さらに続けて投稿された六尺法師さんのツイートを読むと、そもそも心霊スポットに行った人に「お祓い」が必要か否か?も判明します。
「『霊感のある友人に憑いていると言われました。お祓いしてください』。友人に言われたら不安になるし気持ちはわかる。でもお祓いはしなくて大丈夫。不安を煽るだけの友人を整理する方が大事。『霊感があります。友人のお祓いをお願いします』。友達じゃねぇ。不安を煽るな。あと、寺はお前の下請けじゃねぇ」