モネの絵画に塗料かけた環境保護団体が今度は…陸上大会でゴール直前の選手を妨害 「もはやテロ」と批判殺到

小森 有喜 小森 有喜

7月2日にスウェーデンで行われた陸上の世界最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ」の男子400メートル障害で、ゴール直前に環境保護団体のメンバーが走路に侵入し、横断幕を広げる妨害行為を行った。同団体のメンバーは6月にも、美術館のモネの絵画に塗料をぬりつけるなどした。

レースには、東京五輪で世界新記録(45秒94)をマークして金メダルを獲得したノルウェーの英雄、カルステン・ワーホルムらも参加していた。ゴール直前、スウェーデンの環境保護団体「Återställ Våtmarker」(湿地を取り戻せ)の男女3人が柵を乗り越え、6レーンにまたがって横断幕を広げた。

ワーホルムは一番端のレーンを走っていたためタイムに影響がなかったものの、他の選手はレーンを変えたり、横断幕に接触したりし、大きくタイムを落とした。団体のメンバーはすぐにスタッフに連行され、観客からブーイングが起こった。「地球温暖化防止のためにCO2が多く含まれている泥炭地の採掘をやめろ」というのが団体の主張のようで、横断幕にもそうした主旨の言葉が綴られていた。

この団体は6月14日にも、スウェーデンの国立美術館で騒ぎを起こしている。展示されているモネの絵画《ジヴェルニーの画家の庭》に、2人の環境活動家が赤い塗料をぬりつけ、保護ガラスに手を接着させた。

今回の陸上競技への妨害は、日本のツイッターでも大きな話題に。「この一瞬に生涯を懸けてきた選手たちの努力を破壊する行為」「0.01秒を競って人生かけて戦ってる人達を妨害するの悪質過ぎ」「こうしたテロと変わらないような方法での主張に誰が耳を貸すのか」といった声があった。

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