「どうしても大将の名前知りたい」
というコメントとともに動画がツイートされました。ほっぺが可愛い1歳の女の子が、開いた図鑑のお寿司のなかに写る調理白衣を着た男性にタッチペンを何度も押し当てていますが、反応がありません。だんだんペンの振り下ろし方が激しくなって、横にずれた瞬間にタッチペンが「緑茶!」と教えてくれますが、「違う!」とばかりにもとの写真を指す様子が映っています。そう、知りたいのは、お寿司屋さんの大将の名前!
「ホッコリしたしめちゃ笑った😂」
「思わず、ぶふぅって、声出てしまいました😂ww 大将、名前分かったかな👏🏻😂ww」
「『タイショー』ってママが吹き替えるしかないですね😂」
「可愛すぎて何度もリピしてます🤣🤣🤣 大将〜名前教えたげて〜ww」
リプライには、女の子の気持ちを想像しつつ吹き出してしまった人が続出。動画を投稿した「ローランド(C)まろちよ(@marotiyo)」さんも、思わず「口の硬い大将でしたね」と返信しています。
女の子が連打していたのは、『タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき』の「おすしやさん」のページです。もちろん、お寿司の名前はちゃんと教えてくれますが、お寿司より大きな大将には音がありません。「え!!うちの子と同じです!毎回、大将にペン当ててます!笑」「ウチの息子もこれやります🤣🤣🤣」と大将の名前が気になるのは、みんな同じようです。
まろちよさんによると、「大将に限らず他のものも名称が鳴らない喋らないものに対しては不思議そうです。大将については撮影前から執拗だったので撮りました」とのこと。撮影時はちょうど風邪で声が出なかったので、黙って見守ったと話します。普段の娘さんは、愛想が良くて、自分のオムツのゴミ捨てがマイブームなんだそう。
大将の名前を想像するリプライも多かったので、図鑑を出版している「小学館」の編集担当者さんに、大将のお名前を聞いてみました。
──こちらの動画はご存知でしたか?
ちょうど前日に社内でこんな動画があるよと教えてもらって、見たところでした。あぁ、この子は大将の名前が知りたかったんだなぁって、必死さが伝わってきて胸がキューッてしちゃいました。
音がない数少ない写真だったんですけど、「ひろし」とか入れとけばよかったかなとか、今日も編集部で話していたところでした。
──「ひろし」(笑)。
なんとなくすぐ出てきた名前だったので(笑)。動画のお子さんには、音を入れていなくてごめんねって言いたいですね。これからタッチペン商品を作っていくときに、隅から隅まで音を入れるということが、お子さんの期待を裏切らない商品になるんだなと思って、真剣に考えようと思っています。
──この男性に音を入れるなら、何になりますか?
「大将」でいいとは思うのですが、お子さんに教えるなら「すし職人」、英語なら「sushi chef」になると思います。
──ネットを見てみましたら、とても人気がある図鑑のようですね。
お子さんがタッチしながらモノの名前を自然と言えるようになっていく様子が嬉しいと、SNSに動画を上げてくださる方が多くて、口コミで買ってくださる方が多くなりました。保護者の方も、知らない英語があったりして勉強になったと言ってくださいます。
──なるほど。お寿司の写真がとても綺麗です。
本当に美味しく見えるように、シズル感だったり、テリやツヤ感を、根気よく色味調整して作ったページなんです。図鑑の写真が、お子さんが最初に出会うモノですから、全編にわたって、美味しいものは美味しく見えるように、動物や生き物はより毛並みが綺麗になるようにとこだわって作っています。
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『タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき』は、もともとあった人気図鑑「はじめてずかん」にタッチペンがついたもので2020年6月に発売。ジャンルごとに、日本語と英語の名前を聞くことができ、ゲームや歌も楽しめるようになっています。対象年齢は0歳から小学校入学前くらいとのことです。
■「タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき」(Amazon) https://www.amazon.co.jp/dp/4099416771