ブリーダーから引き取られたチワワの姉妹 飼い主募集を前に分かった深刻な病気 小さな体全身で甘えてくる2頭に「ずっと一緒だよ」

松田 義人 松田 義人

2022年秋、宮崎の動物保護団体・咲桃虎(サクモント)が引き取ることになったチワワの複数のワンコ。ブリーダーからの引き取りでしたが、このうちモコちゃん、ぴーちゃんの2頭のメスの姉妹ワンコは同団体と懇意にしている東京の保護犬カフェ・PETS(以下、PETS)が引き取ることにしました。

小さな体で寄り添う2頭。スタッフはまず病院に連れていき、診断してもらうことにしました。幸せな第2の犬生へと結べるよう里親さん募集も視野に入れていました。

咳が止まらないモコちゃんと、心臓に持病を持つぴーちゃん

しかし、病院での診断結果は深刻なものでした。特にモコちゃんは咳がずっと止まりません。スタッフは「なんとか咳を止めてあげられないか」と獣医さんに相談しましたが、「薬は出すけれど、正直これは難しい。どこまでがんばってくれるか」という厳しい返答でした。

ぴーちゃんは咳こそ出ないものの、心臓に持病があるようでやはり投薬が必要とのこと。

寿命に影響がある持病を抱えた2頭の小さなワンコ。スタッフはこれまでの経験から、新しい里親希望者さんとのマッチングは正直厳しいだろうと肩を落としましたが、しかし、ここで落ち込んでいてもモコちゃん、ぴーちゃんの体が元気になるわけではありません。

「家族の一員として、命を全うしてほしい」

幸い、モコちゃんもぴーちゃんも持病がありながらも人懐っこく元気で明るいワンコです。2頭一緒に甘えてくることもあり、その表情がたまらなくかわいいとスタッフは言います。そして、モコちゃんもぴーちゃんも、新しい里親さんへ繋げることができなかった場合は、自分の家で最後のその日を迎えるまで一緒に過ごしたいとも思いました。ブリーダーや繁殖場などで「たくさんいるワンコの中で最期を迎える」のではなく、「家族の一員として、たっぷりの愛情の中で命をまっとうしてほしい」という願いがあるからです。

持病に関わる診療費、薬代だけでも相当な金額になりますが、スタッフは諦めず、これからもモコちゃんとぴーちゃんと生活をし続けると言います。

こういった活動の様子は、PETSのブログなどでも順次公開中です。ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

保護犬カフェ・PETS
https://ameblo.jp/pets-adachi203/

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