見知らぬ会社のセールス電話?→待って、切らないで! 伝えたいことがあるんです「もっと認知を」「よく切られる…」と切実な声

太田 真弓 太田 真弓

「電話リレーサービス」について

この「電話リレーサービス」は、「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」に基づき、公共インフラとして制度化。総務大臣から提供機関として指定された「日本財団電話リレーサービス」が、2021年7月よりサービスを提供しています。

サービス開始から2年が経ち、令和3年6月~令和4年3月までに9127名が、令和5年8月末現在では13520名が登録。登録者数の増加に伴い、利用件数も増加しています。

また、那須さんからの回答や利用者の方々の投稿を元に、日本財団電話リレーサービスに「オペレータの対応について」「利用料金について」「現在の利用者数や利用用途」「今後の広報展開」などをお聞きし執筆しましたが、先方は取材でお話しされた言葉が記事化されることは望まれませんでした。

ただ、実際の現場の声や具体的な利用例がもっと広まれば、利用者の方々にとってより使いやすいサービスになっていくと同時に、社会全体にサービスが認知されていくのではないかと感じました。

◇ ◇

急な連絡や確認が必要な場合、電話はとても有用です。この「電話リレーサービス」の仕組みや概要を、社会全体で認知し理解していくことがまずは最優先。その上で、利用者の方々が利用時や通話料金の面で不便を感じることなく、用件をスムーズに伝えられるようになれば良いなと思いました。

この公共インフラとしての「電話リレーサービス」は、法律に基づき支援機関が電話提供事業者から負担金を徴収し、提供機関に交付金を交付する「電話リレーサービス制度」により成立しています。

多くの電話提供事業者は、「電話リレーサービス料」として電話利用者に1番号につき毎月1円の負担をお願いしています(2023年度は2023年4月~2024年1月)。携帯電話などの利用明細で見たことがある方も多いのではないでしょうか。電話を使うすべての人がこのサービスの運用に関わっていると考えることもできます。このサービスを知ることで、聴覚障害を持っている方々にとってバリアフリーな環境で聴者と同じ便利さを共有できる社会になれば良いですね。

【那須映里さんTwitter】
https://twitter.com/Nsanakan78 

【電話リレーサービス関連情報】
■Twitter https://twitter.com/nftrsorjp
■TVCM「つながる」篇―はじめてした電話をおぼえていますか?― https://www.youtube.com/watch?v=gn6cL1l0-D0
■TVCM「とまどう」篇―きこえない人と電話をしたことがありますか?― https://www.youtube.com/watch?v=0GFB5WSJiAw
■動画コンテンツ「ずっと無理だと思ってた電話ができるようになりました。」https://www.youtube.com/watch?v=ueb_-2fngjU
■総務省HP「聴覚障害者等の電話利用の円滑化」https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/telephonerelay/index.html

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