ヤマト運輸の不在票のギザギザカットが『猫耳』だと聞いた「Slit Animation（@SlitAnimation）」さんが、イラストが動いて見える不思議なスリットアートで、猫耳を証明する動画を投稿して注目を集めています。
「確かに・・・猫耳ですねฅ( ˙꒳˙ ฅ)ｼﾗﾅｶｯﾀ✨」
「たまらぬ可愛さ！」
「これは…『初耳』です！」
「しっぽ、ぴこぴこ可愛らしい💕」
「かわいい！なんで動くのー！」
猫耳カットを利用した動く猫ちゃんにキュンとしたという声や、猫耳だと知らなかったという声が寄せられています。
このポストにヤマト運輸（@yamato_19191129）が、
「かわいいイラストですね🥰🖤
#ヤマト運輸 の『ご不在連絡票』には、目の不自由な方への配慮として1997年から採用されており、 手にしただけで『クロネコヤマトからのお知らせ』とわかるように『ネコの耳』の形にしています😊当社のユニバーサルデザインのひとつです🤝📝」
と反応すると、「ギザギザなのは知ってたけど、そんな理由があるの知らなかった！」と驚くコメントが集まりました。
Slit Animationさんとヤマト運輸の担当者さんにお話を聞きました。
──Slit Animationさんは、不在票のギザギザカットのことをどうして知ったのですか？
もともと友達か誰かに聞いたことがあって、なんとなく「ギザギザがあるらしい」のは知ってたんですけど改めて見る機会がなく、たまたま不在票が手に入ったので、実際見たら、本当にあったって感じです。
──カットを利用したスリットアートが、ヤマト運輸さんも反応するほど話題になりました。
まさかって感じでした。ただ、自分の元ネタより、ヤマト公式さんの引用ツイートの方が伸びてたのでちょっと複雑でしたが（笑）。ユニバーサルデザインと知って、素敵だなあと思いました。こういう一工夫のやさしさが日常の中にどんどん広まってくれたらいいなと思います。
──スリットアートの魅力はどんなところだと思われていますか？
デジタルでもないのに、紙に書いたアナログのイラストが動いて見えるという不思議現象だと思います。
ヤマト運輸に「ネコ耳」カットについて聞いた
続いてヤマト運輸の担当者さんに、「ネコ耳」カットについて詳しいお話を聞きました。
──不在票にカットがあるなとは思っていましたが、ネコ耳だった上に、ユニバーサルデザインだったのですね。
両サイドに三角（ネコ耳）の切り込みが入ったご不在連絡票は、１９９７年６月から目の不自由な方へのバリアフリー対応として使用しています。
視覚障がいのある社員からの発案で、一人暮らしをする目の不自由な友人から「不在票に気がつかなくて、荷物を受け取れなかった」という話を聞いたことがきっかけです。当時、目の不自由な方がご不在連絡票だと気付かず荷物が受け取れない場合や、ご不在連絡票を受け取っても、どの宅配業者が投函したものか分からず、ＮＴＴの電話番号案内（１０４番）で、各宅配業社の最寄りの営業所の電話番号を調べ、１社ずつ電話をかけて該当の宅配業者を探されることがありました。
──それは大変ですね。
当初、点字のご不在連絡票も検討しましたが、目の不自由な方の中でも点字を読める人は限られるため、触っただけで判別できる仕様としました。「宅急便といえばクロネコ」というお客さまが持つイメージから連想し、ご不在連絡票の両サイドに三角（ネコ耳）の切り込みを入れたデザインを採用しました。
──なるほど。何かわからない紙が、猫耳カットがあることでヤマトさんからの連絡だとわかるようになるということですね。ネコ耳の意味を知った方からたくさん反響がありました。
ＷｅｂサイトやＳＮＳをきかっけに、当社の取り組みを広く知っていただき、興味を持っていただけること、大変嬉しく思います。今後も、お客さまにとって使いやすいサービスの提供を目指してまいります。
◇ ◇
ヤマト運輸では、日々の業務に活用できるヤマトグループ独自の「ユニバーサルマナー検定」を実施しているそうです。検定は「お荷物をどちらに置きますか？」や「何かお手伝いできることはありますか？」などの荷物の受け取りや配送する場面を想定したカリキュラムになっていて、試験の合格者には認定証とロゴマークのステッカーを配布してユニバーサルマナーの向上をはかっています。また、２０２３年からは、新規出店営業所が「ユニバーサルデザインガイドライン」に基づいて設計されています。
■Slit Animationさん（Ｘ） https://twitter.com/SlitAnimation
■Slit Animationさん（ホームページ） https://slitanimation.com
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■ヤマト運輸公式ｎｏｔｅ「クロネコみっけ」（ネコの暮らしを覗き見られる記事コンテンツや、100匹のネコの検証動画など、ちょっとしたスキマ時間に楽しめるゆる～いネコ記事をお届け） https://note.com/yamato_mikke
