肺炎かかった記念?レントゲン写真をTシャツにしたツワモノ登場 再発した白血病と闘う投稿主「定期検査で着ていった」そのユーモアと覚悟

ししまる555 ししまる555

 自分の肺炎のレントゲン写真を記念Tシャツとして製作したという、驚きの体験談がTwitterに投稿され、4.4万いいねを集めて話題となりました。肺炎Tシャツを着ている画像では、黒色のTシャツに白いレントゲン写真のプリントが映えて、クールな雰囲気に仕上がっています。

 しかし素人目で見ても、明らかに不穏な肺の様子……。しかもTシャツをよく見ると、肺の画像の上部に、おしゃれな英字フォントで「Iki ga kurushii」と刻んであります。「息が苦しい」……笑ってはいけないのに、笑ってしまいます……!

 投稿したヨシサキネコム16gさん(@nagasakiinu)は、「この間から肺炎で、肺にクソデカ空洞が出来たので、記念にTシャツにして検診に着ていったら、医者に笑いながら笑いごとじゃねぇーって叱られた。そりゃそうだ。診察の後、『こっちの画像にしなさい』って綺麗な頃の肺の画像をもらった。ピース」とツイート。

 医師に叱られるほどの病状にも関わらず、ヨシサキネコム16gさんの明るい口調に、リプライでは驚きの声が寄せられました。

「バンドのジャケ写みたいでカッコイイ!」
「お大事に……という気持ちもありますが、Tシャツのセンスがめちゃくちゃ良すぎる...自分の臓器が描かれてるTシャツ、エモすぎ」
「絶対笑いごとじゃないんですけど、Iki ga kurushiiでだめでしたw」
「こういう面白いことする人には長生きしてほしい!お大事に!!」
「私もストレートネックのレントゲン写真グッズを作ったことあります」
「私も脳腫瘍(良性)のMRI写真をTシャツにしたい」

 しかも、こちらの肺炎Tシャツはシリーズ展開しており、オリジナルグッズの制作・販売サイト「SUZURI」で販売されているとのこと。33歳になるヨシサキネコム16gさんは広告業界で働いており、個人的に日本画家としても活動しています。

 そんなヨシサキネコム16gさんですが、実は昨年、白血病の治療で骨髄移植を行っており、免疫抑制剤を服用しているために免疫力が低下し、非結核性抗酸菌症から肺炎を発症したという経緯を追加ツイートでつづりました。

 ヨシサキネコム16gさんに話を聞きました。

ーーこれまでの病状を教えてください。

「3年前に白血病になり6か月ほど入院し、化学療法で寛解。その後、定期検診をしていましたが、去年再発して骨髄移植となり、7か月ほど入院しました」

ーー現在の肺炎の病状を教えてください。

「医師からは強く入院を勧められていますが、断って自宅療養と通院をしています。家に小さい子どもがおり、私以外は誰も日中面倒をみることができないのと、しばらくはもう入院は嫌だからです。入院する場合、一か月間は覚悟しておいた方がよいそうですが、入院しても治るかどうかはわからないと言われました。自宅療養で少しずつでも治ってきてはいるので、このまま頑張りたいと思っています」

ーーTシャツを見たときのお医者さんの反応を教えてください。

「今も月1回は病院で定期検査しており、その際にこの肺炎Tシャツを着ていったところ、レントゲン技師も思わず恵比須顔でした(笑)。お医者さんは笑いながら呆れていましたが、綺麗なころの肺の画像もくれました。両方、紙に印刷した白黒画像でもらいました」

ーー健康だったころの肺の画像をTシャツにする予定はありますか?

「肺が健康なころは白血病の治療で30kgくらい太っていて、写っている皮下脂肪がカッコよくなかったので、お蔵入りです。完治したら完治記念に何か作ろうとは思います」

ーー「SUZURI」でのTシャツの売れ行きを教えてください。

「肺炎のものはいくつかデザイン違い・色違いでシリーズ展開しており、トートバッグもあります。胃カメラをしたときの胃炎Tシャツもあります。ツイートがバズった影響もあり、ありがたいことに何枚か購入していただきました。Tシャツ・グッズの売上は治療費にあてたいと思います」

◆ヨシサキネコム16gさんの「SUZURI」販売サイト
キョムノ(Nekomu14)https://suzuri.jp/Nekomu14

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