低気圧の通過や、本州南岸を東へ進む台風第2号の影響で、北海道の太平洋側では今後、うねりを伴った高波が押し寄せる見込みです。船舶関係は注意してください。
【複数の要因】
今日(2日)12時の気圧配置を見ると、南西諸島方面に大型の台風第2号があり、また、本州付近には前線が停滞しています。この前線の北側となる東北地方の太平洋側沿岸では等圧線の間隔が混み合い、日本のはるか東に中心を持つ高気圧から吹き出す南よりの風が強まっていると推察されます。ここで発生する高波(風浪)が北海道の太平洋側沿岸に伝播し、道東沿岸ではすでに波がやや高くなっています。
また、前線南側の関東南東海上では、高気圧の吹き出しに加えて台風第2号の東側で吹く南よりの風やうねりが加わり、周期の長い高波が発生していると考えられます。
【うねりの影響はいつまで続く?】
台風第2号の東進に伴って前線はやや北上し、また、前線上に今後発生する見込みの低気圧が今夜には三陸沖に達し、明日は千島の東に達する見込みです。周期の長い領域が広がる北日本~東日本の太平洋側では、この低気圧や台風第2号の影響が加わり、しばらくの間はうねりを伴う高波の影響を受けそうです。
北海道の太平洋側でもこの状況は週明け5日頃までは続くと予想されます。船舶関係はもとより、この週末に海釣りなど海のレジャーを計画されている方は十分な注意が必要です。
現地で風が弱くても、沖合から来たうねりが地形によって海岸付近で急激に高波になることがあり、波にさらわれる事故も起こりやすくなります。できることであれば、うねりや高波がおさまるまで海岸には近づかないことをおすすめします。最新の気象情報に留意ください。