「東京駅に空也上人が大量発生」とツイッターで話題 アクスタ配布で“空也ファン”行列

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 「現在東京駅に空也上人が大量発生しています」。口から6体の小さな仏像が出ていることで知られる空也上人立像が、東京駅(東京都)に集合しツイッター上で話題となっています。しかも数量限定で空也上人立像のアクリルスタンド(アクスタ)がもらえるとあって大きな話題となっています。

 空也(903~972年)は平安時代中期の僧侶で、現在の六波羅蜜寺(京都市東山区)を建立しました。京都を中心に念仏の教えを広め、空也が唱える「南無阿弥陀仏」が1文字ずつ阿弥陀仏の姿に変わったという伝承もあります。空也上人立像はそんな伝承を元に、鎌倉時代の仏師・運慶の四男である康勝によって作られた鎌倉時代の仏像です。

 そんな空也上人立像が約50体も東京駅に大集合しています。しかも「そうや 京都、行こ。」(京都府)や「んだ 京都さ、えぐべー」(岩手県)など47都道府県の言葉のセリフつきです。

 ツイッターではお寺仏像研究家で芸人のみほとけさん(@mihotoke_chan)が「誰も信じてくれないと思うんですが、現在東京駅に空也上人が大量発生しています」とツイート。2万5千回以上リツイートされました。

 「そうだ 京都、行こう。事務局【JR東海公式】(@souda_kyouto)の「本当に、空也上人、大集合…!!」も約2500回リツイートされています。

 で、なぜ空也上人立像が東京駅に大集合しているのでしょう。それはJR東海の「そうだ 京都、行こう。」の2023年夏キャンペーンが六波羅蜜寺を舞台としているためです。諸国をめぐり、道路や橋、寺院の建設など慈善事業を行った空也の業績を知ってもらうために、各地の言葉で「そうだ、京都、行こう。」を表現したそうです。

 ちなみに空也上人立像を模した小型の「手のひらアクリルスタンド」は18日まで配布しており、平日は午前10時から、土曜日・日曜日は午前10時と午後1時から数量限定で配布しています。このアクスタを得ようと「空也上人推し」のファンたちが連日列をなしています。

 JR東海は「ここまで話題になるとはとうれしく思っています。これまで空也上人のことを知らなかった方にも、今回を機に、空也上人の魅力を知っていただき、ぜひ本物の空也上人立像に会いに京都に足を運んでいただけたらうれしいです」としています。

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