J1ヴィッセル神戸からの退団を発表した元スペイン代表MF、アンドレス・イニエスタ。5年間過ごした神戸の地から離れることになったが、神戸市内の神社にはなんと「イニエスタ来日」の碑も建てられている。ネット上では「もはや歴史上の偉人」「偉業は代々語り継がれるであろう」と話題になっている。
碑が建てられているのは神戸市東灘区の本住吉神社。境内の一角に、高さ1.7メートル、幅約2メートルほどの巨石の上部に「イニエスタ来日の碑」と掘られている。碑文には
「イニエスタが
われらに伝えるサッカーは
超ロングフリックパス
イスパーニャの魂振り」
とある。
この碑文を作ったのは歌人の屋繁男さん。御年70代半ば。これまで数々の歌集を制作する一方、大谷翔平やコロナ禍などをテーマにした短歌を精力的に発表している。
屋さんは「『生きる世界遺産』とも言われるイニエスタが『日本文化が好きだから』と日本を選んでくれたお返しをしたい」と短歌を制作。2020年2月に神社に奉納した。
短歌は2019年シーズンの8月にあった対浦和レッズ戦、対サガン鳥栖戦でのプレーを見て詠んだという。
退団を知り、屋さんは「サッカーという文化を自分たちのものとしている国から来てくれたイニエスタに感謝しかない」と感慨深げ。
4、5年前、インド奥地を旅した際、インドの少年たちがイニエスタが神戸でプレーしていることを知っていたといい、「少年たちと一緒にボールを蹴り合ったりできたのもイニエスタのおかげ。感謝、感謝」と話している。