高知の清流でバーベキューに興じた集団が、金網やプラゴミ、割った一升瓶を川に残して立ち去りました。自宅前の河原に放置されたゴミを、2時間かけて掃除した堀俊介(@hori_shunsuke)さんは「怒りを通り越して悲しい」とツイートしました。堀さんに聞きました。
透き通った清流にゴミ投げ捨て
堀さんによると、ゴールデンウィークの5月上旬、清流として名高い高知県の仁淀川(によどがわ)の支流、土居川(どいがわ)の河原に6台の高知県ナンバーの車がやって来ました。家族連れではなく、30代~40代の男性が7、8人集まってバーベキューに興じ、堀さんが「嫌な予感がした」と翌朝現場を見に行くと、燃えたゴミを放置し、吸い殻や金網も川の中に投げ捨てられた惨状を目にしました。
ーー現場はバーベキュースポットなんでしょうか。
「土居川は仁淀川の支流で、透明度が高く、『仁淀ブルー』と呼ばれ、観光客が増えている場所です。年間数万人が訪れる『宮崎の河原キャンプ場』が近くにあり、バーベキュースポットになっています。
今回、ゴミが放置されたのは、『宮崎の河原キャンプ場』から2キロほど離れた集落の河原で、バーベキューは禁止していないものの、消防道路で車両立ち入り禁止の場所に駐車し、バーベキューをされていました」
ーーバーベキューのゴミ放置はままあることなのでしょうか。
「バーベキューサイト『宮崎の河原キャンプ場』ではしばしばゴミの放置が問題となっており、有志でつくる『土居川を再生する会』などで定期的に清掃活動を行っております。
しかし、今回起こったような一升瓶を川に投げ込み、破片をまき散らす。直火でゴミを焼く、網と炭を川の中に放棄する、といった行為はなかなかあるものではありません」
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Twitter上では「ひどすぎる」「自然を楽しむ資格無し」「何でDQNはBBQをしたがるのか」と怒りの声が上がりました。
今回、ゴミが投げ捨てられた土居川ではラフティングなどの水上レジャーを楽しむ人もいます。一升瓶の破片を踏めば、子どもたちがケガをする恐れもあります。清流に魅了され、高知に移住した堀さんは息子さんと川に入ってゴミ掃除をしましたが、取り切れなかったそうです。堀さんは「我が家や集落の子どもたちが遊ぶ場所です」「焼酎二階堂一升瓶は頭に来たよ」と明かしていました。