「子どもや孫に勤めてほしい企業」発表 トヨタ、Apple、パナソニックを超えた1位は?…願うは“経営の安定”

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企業の与信管理にかかわるサービスを提供するリスクモンスター株式会社(東京都中央区)は、未成年の子をもつ全国の20~69歳の男女800人(未成年の子・孫の男女各200人)を対象とした、第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」を発表しました。その結果、「地方公務員」を希望する人が最も多かったそうです。

調査は、2023年4月にインターネットで実施されました。

調査によると、「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」の1位は「地方公務員」(16.3%)、2位「国家公務員」(15.3%)、3位「トヨタ自動車」(9.1%)、同率4位「アップル(Apple)」「パナソニック」(いずれも5.0%)、6位「日本航空(JAL)」(4.3%)、7位「全日本空輸(ANA)」(4.1%)、同率8位「伊藤忠商事」「NTTドコモ」「任天堂」(いずれも4.0%)などが上位にランクインし、公務員の安定した人気がうかがえる結果となりました。

なお、TOP20に入った業種では、「製造業」が10社(トヨタ自動車、アップル(Apple)、パナソニック、任天堂、サントリー、ソニー、本田技研工業(ホンダ)、花王、資生堂、キヤノン)と最も多くなっていました。次いで、「総合商社」(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産)が3社ランクインしています。

また、前回調査から順位が大きく変動した企業としては、「日本航空(JAL)」(前回30位→6位)、「本田技研工業(ホンダ)」(同40位→13位)、「NTTデータ」(同47位→19位)、「キヤノン」(同65位→19位)が順位を上げた一方で、「グーグル(Google)」(同4位→15位)、「アマゾン」(同9位→40位)と、外資系大手のランクダウンが目立つ結果となりました。そのほか「日本電信電話(NTT)」(同10位→23位)、「日本マイクロソフト」(同13位→30位)、「キーエンス」(同20位→58位)も順位を下げました。

ランキングを子・孫別に集計したところ、「国家公務員」「地方公務員」「トヨタ自動車」が、いずれもTOP3に入っていたほか、子に勤めてほしい企業には「任天堂」(4位)や「オリエンタルランド」(17位)など、子どもが好きな製品・サービスを扱う企業が上位にランクインしていました。一方、孫に勤めてほしい企業では、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」「東海旅客鉄道(JR東海)」(いずれも14位)の鉄道業2社がランクインしています。

なお、外資系大手では、子に勤めてほしい企業として「グーグル(Google)」(5位)、「アップル(Apple)」(8位)、「日本マイクロソフト」(9位)がランクインした一方で、孫に勤めてほしい企業の上位にランクインしたのは「アップル(Apple)」(5位)のみとなり、傾向に違いが見て取れたといいます。

また、子・孫の男女別では、男女ともに「公務員」がTOP2、「トヨタ自動車」が3位となり、トップ20の中でも10社が男女共通してランクインしていました。

男子の子・孫に勤めてほしい企業には、「パナソニック」「キーエンス」(いずれも6位)、「日本マイクロソフト」(9位)など、女子の上位ランキングにはみられないメーカーが多かった一方で、女子の子・孫に勤めてほしい企業には、「花王」(7位)、「イオン」「タニタ」(いずれも17位)など、生活関連商品を扱う企業のランクインが目立っていました。

次に、「子・孫に勤めてほしい企業において重視するポイント」について調査したところ、「経営が安定している」(56.1%)、「過重労働・ハラスメントがない」(43.1%)、「やりがいがある」(41.8%)などが上位に挙がっています。

また、「子・孫に期待する働き方」については、「趣味・特技を生かした活躍」(47.3%)、「グローバル展開する企業での活躍」(31.6%)、「業歴の長い企業で企業の歴史を学んでほしい」(31.4%)などが上位に挙げられており、子・孫別、男女別の全セグメントにおいて、「趣味・特技を生かした活躍」が半数近い支持を集めたほか、「グローバル展開する企業での活躍」は、孫や男子で高い割合を示す結果となりました。

他方、「企業に属せずフリーランスとして自由に勤務」(7.4%)、「新進気鋭のベンチャー企業で活躍」(6.3%)は、低順位となっており、フリーランスやベンチャー企業にイメージされる不安定性が敬遠されたことがうかがえました。

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