「教えて有識者! おばあちゃんが探している曲は?」Twitterでの呼びかけに多数の楽曲候補が届く ヒントは「レヒコレヒコレヒコ~」

太田 真弓 太田 真弓

「!!助けて有識者の方!!
今日とあるレコードショップで知らないおばあちゃんに「どうしても探し出したい曲があって…」と声をかけられました。
少ないヒントを頼りにどうにかして見つけ出したいです!音楽に詳しい方、何か良い情報がありましたら教えてください」

Kana Miuraさん(@miura_kana)がTwitter上で曲探しを呼びかけた投稿に注目が集まりました。付した文面には、年輩の女性が教えてくれた内容などが書かれています。

・4月6日(木)夜中3時にラジオから流れていた曲を探している
・洋楽
・ピアノ?キーボードはじまり?出だしがピアノ?みたいな綺麗で特長ある感じ
・男性が喋るように歌いだす
・最後レヒコレヒコレヒコ~(?)と言っていた
・三浦さんがInterFMとTBSラジオとJ-WAVEは調べてみたが特定できず、radikoも聴き逃し配信が終了

すると、この投稿を見た方々から候補曲や探し出した楽曲Youtubeがリプライ欄に続々と届きはじめます。

「知恵袋などで皆さんが探している曲を当てるのが得意で、少し探してみました。TBSラジオで3時から放送している『CITY CHILL CLUB』という番組の放送曲を見ました。聞いてみたところ、こちらの曲が近いかなと思いました。最後のBaby連呼がレヒコかなと…」
「流石にないと思うけど『Let it go』の男性カバーとか」
「ピアノイントロ、早口?、ドラマチックなメロディ、レヒコ連呼具合でこちらはいかがでしょうか?」

三浦さんは集まる情報に感謝しながら女性に連絡。ツイートから5日後、直接会って楽曲検証することになりました。三浦さんは「みんなからのレヒコのどれかが当たっていますように…」と願います。

そして、15の候補楽曲を携えて女性に再会。すべて聴いてもらうも、残念ながらその中に該当曲はありませんでした。しかし、たくさんの方が曲探しを手伝ってくださった旨をお伝えすると大変驚かれ、何度もお礼の言葉を口にされていたそうです。

その後もこれまでの生活のことや好きな音楽の話で盛り上がり、最終的にはお茶飲み友達になり、再会の約束をして別れたのでした。

「無理して探さないでね」という女性の言葉もありましたが、三浦さんご自身、気になっているので熱中しない程度には探し続けているそう。

そして、今回のエピソードを連ツイにし、最後はみなさんから集まった楽曲候補を「みんなのレヒコ」としてSpotifyプレイリストにまとめ、紹介しています。

実は、シンガーソングライター松井文さん、夜久一さん、折坂悠太さんによるレーベル「のろしレコード」のスタッフとして音楽業界に携わる三浦さん。探索状況についてお話を伺いました。

レコード店で1階から順番に聞いてまわっていた

――今回、どうしてTwitterで呼びかけてみようと?

この出来事があった際、まずはじめにInstagramの個人アカウントのストーリーズで情報提供を呼びかけました。仕事柄、コアな音楽ファンの友人も多いため、あくまでフォロワーさんの中でご存じの方がいたら…程度の気持ちで投稿したところ、思ったよりも反響が大きかったので、「もっと開けた場で情報を呼びかけたら奇跡的に見つかるのかも!」と思い、Twitterに詳しく書いてみることにしました。

――話しかけられた際の状況を教えてください。

都内の大型CDショップの「アナログコーナー」でのことでした。その日、私は同フロアで行なわれたインストアイベントのスタッフとして、首から簡易的なネームプレートを下げて店内をうろうろしていました。おそらく、そのネームプレートを見て店員さんと勘違いしたのだと思います。

聞かれたことはツイートの通りですが、1階から順番に聞いて回っていたと伺い、この時点で既に6階のレジ店員さんにはわからないと言われており、最終的に私のところに来られたようで。「なんとか力になりたい!」と思いました。

話した時間は5分ほどで、おばあちゃんは携帯を持っていなかったのでその場でご自宅の電話番号をお伺いし、「探してまたご連絡します」とお伝えしてその日はお別れしました。

――1階から順番に! 熱意が感じられます。Twitterでの呼びかけ後、様々な候補曲が届いていましたね。

リプライや個人的な連絡手段で情報を寄せてくださった方、そして拡散してくださった方への感謝の気持ちでいっぱいでした。と同時に「良い連絡ができそうだな~」と嬉しかったです。

残念ながら、該当曲は見つからず…

――再会日のリアクションは?

おばあちゃんは大変かわいらしくて謙虚で素敵な方なのですが、再会した際は「お電話いただいたとき嬉しくて飛び上がっちゃいました」とか「全然眠れませんでした」とおっしゃっていて、非常に喜んでいらっしゃいました。

皆さんからいただいた楽曲情報をリストにまとめたものを印刷して持っていき、私の携帯とイヤフォンをお貸ししたのですが、Bluetoothを知らなかったらしくワイヤレスイヤフォンに興味津々なご様子でした(笑)。

1曲ずつ順番に聞いていったのですが、『Let it go』をお聞かせした際は「さすがにこれは知ってます」と笑っていました。

――残念ながらプレイリスト「みんなのレヒコ」の中にお探しの曲はなかったわけですが…。

聴いていただいたらわかると思うのですが、どの曲も条件に合っている気がして、私はこの中から絶対に正解が見つかると信じて疑いませんでした。

とくに『Let Me Go』はどう聞いても「レヒコレヒコレヒコ」って言っているので、「絶対これしかないでしょ!」と思い、おばあちゃんにお渡しした楽曲リストの一番上にしていました(笑)。

再会した後にSpotifyプレイリストに追加した曲もあるので、もしかしたら新たに加えた中に正解があるのではないかと考えています。

――とても音楽がお好きな方なのですね!

明朗快活でとても素敵な70代の女性です。一番好きなのは、サラ・ブライトマンの「Harem」というアルバムで、棺に入れてほしいほど聴き込んだ作品だそうです。若いときに買ったCDを今でも大切に聴いているとおっしゃっていました。

また、「小さな旅」と称して行ったことのない駅に降りてお散歩をするのが好きだそうで、今度一緒に行く約束をしました。おばあちゃんはお友達が少ないみたいで、今回のことを通じて知り合えてとても嬉しいとおっしゃってくださって、私もずっと仲良くしていきたいと思っています。

――とてもステキな出会いになったのですね。ツイートにあった別の楽曲メモもなんともいえない味があります。

「このメモ、可愛すぎます!」って言って写真撮らせてもらったものです。この曲も探しているそうですが、現状有力な情報は入ってきていません。

――再会からしばらくお日にちが経ちましたが、曲探しに進展は?

その後もたくさん情報をいただいていますが、次回お会いする日がまだ決まっていないので新たな候補曲を聴けてもらっていません。

おそらく「いわゆるおばあちゃん世代が好みそう」というところで考えないこともポイントかと思っています。好みが結構お若いので、今どきの曲も垣根なく聞くと思います。今回の曲もバラード調ではなく、ラップ?早口で歌う?系とおっしゃっていたので、わりと最近の曲なのではと予想しています。

――ぜひ見つかって、喜びを分かち合って欲しいです!

おばあちゃんがどんな曲を聴いて好きだと思ったのか、私自身もとても気になっています。手がかりが少ないので難しいかもしれませんが、もし「これではないか?」という楽曲情報がありましたら、ぜひご連絡いただけたら嬉しいです!

◇   ◇

ちなみに女性との再会で、新たに伺った楽曲の情報はこちら。
・4月6日(木)前後の日程で深夜3時頃流れた洋楽
・今回が初めてではなく、2月に都内のデパートのBGMでも流れていた
・出だしが印象的なドラマチックなメロディー
・バラードではないがポップスかといわれると少しちがう?
・歌い出しは息継ぎなしで早口な感じ(この部分はそんなに好みではないそう)
・一定の枠の中で同じ言葉でレヒコ~(リヒコ?)が繰り返される
・おばあちゃんが知っているラジオ局は多そうで、TBSラジオ、文化放送、NHK、ニッポン放送ではなかったとのこと
・曲と曲の間に日本語以外の何か早口な感じでパーソナリティが曲紹介?的なことを話していた 

◇ ◇

音楽への思いが結びつけた素敵な縁。そして、探すのを手伝ってくれた人々がたくさんいらっしゃったことも音楽への愛を感じずにははいられません。早くお目当ての曲が見つかりますように。

【Kana Miuraさん関連情報】
■Twitter https://twitter.com/miura_kana
■楽曲候補プレイリスト「みんなのレヒコ」https://open.spotify.com/playlist/04GvhPiMtujZxQsN4yUwUV?si=BQGCLgUgSZq0ChvBP22UdQ&dd=1&nd=1

■のろしレコード https://noroshi-record.com/

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