SNSで反響…小学2年の男の子が仲良しの柴犬を書いた愛あふれる「自由研究」が絵本に!「ぼくのいぬはどうしてこんなにかわいいのか」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

昨年夏、SNSで大きな話題を集めた当時小学2年生の男の子が15歳の愛犬について調べた愛情あふれる自由研究が絵本になります。タイトルは『ぼくのいぬはどうしてこんなにかわいいのか』(KADOKAWA、作・しゅん 絵・えがしらみちこ)。発売は7月12日の予定です。

男の子の名前は、しゅんくん。昨年8月にお父さんがしゅんくんの自由研究をツイッターに投稿したところ、11万超のいいねがつき大反響…「子供の素直さと可愛さと優しさが入り混じる素晴らしい自由研究」「愛情いっぱい」「読んでるだけで泣けてきました」と、心打たれる人たちが続出しました。

しゅんくんはいつもお世話をしている柴犬のおばあちゃん、チャコちゃんが「どうしてそんなにかわいいのか」などと思い立ち、自由研究で調べてみました。チャコちゃんが「どうして昼はねるのに夜はねないのか」「なぜ赤ちゃんになったりピラニアになるのか」「はなはなんでくろいのか」「どうしてこんなにかわいいのか」の4点について、インターネットで調べたり、動物病院の先生に聞いたりしながら毎日チャコちゃんの観察を続けて書き上げたといいます。

今回絵本になるにあたって、しゅんくんの自由研究を投稿したお父さんにお話を聞いてみました。

愛犬を調べた自由研究、先生「大切に思う気持ちがよく伝わりました」

――しゅんくんは現在小学3年生?

「はい、小学3年生です。チャコは6月9日に16歳になります」

――しゅんくんが小学2年生のときに書いたチャコちゃんの自由研究が絵本になるとのことですね。

「しゅんの自由研究がSNSで話題になり、メディアなどに取り上げられて、KADOKAWAさんから絵本にしたいとの声が掛かりました」

――チャコちゃんの自由研究が絵本になると聞いてしゅんくんは?

「うれしい!!と、喜んでいましたね」

――さらにかわいいチャコちゃんのことを多くの人に広く知ってもらえそうですね。また自由研究を昨年9月、学校に提出されたかと思いますが、先生から何と言われましたか。

「しゅんくんがチャコちゃんを大切に思う気持ちがよく伝わりました、と言われたそうです」

――今もTwitterでは息子さんとチャコちゃんが仲良く寄り添って寝る姿をよく拝見します。最近のふたりの仲はいかがですか?

「小さい時はチャコがしゅんのお世話をしている感じでしたが、チャコがおばあちゃんになってきてからはしゅんがお世話をしている感じになりました。小さい時から今までずっと一緒に寝ています」

――チャコちゃんが嘔吐したという投稿(4月11日)がありました。大丈夫だったとのことで、良かったですね。このとき、チャコちゃんの異変に対してしゅんくんは。

「とても心配して予定をキャンセルして一緒に病院に付き添ってくれました」

――最近しゅんくんが昔飼っていた柴犬のハチくんの生まれ変わりだから、チャコちゃんの気持ちが分かると言っていたとのこと。そんな息子さんの発言にどう思った?

「少し信じてみようかなと思いました…」

――今回出版される絵本を通じて伝えたいことは。

「老犬は大変だというイメージがあるかもしれませんが、老犬のかわいさや愛おしさが絵本を通じて少しでも多くの人に伝わると良いなと思っています」

    ◇  ◇

しゅんくんの絵本は、KADOKAWAのサイトや「Amazon」などで予約受付中です。また7月12日から全国の書店でも販売されますので、ぜひご覧ください。

【作:しゅん】
2014年、千葉県生まれ。小学2年生の夏休みの自由研究で、愛犬について調べた「ぼくとチャコ」を制作。父親がTwitterで紹介すると大きな反響を呼んだ。好きなものは動物と野球(東京ヤクルトスワローズ)。将来の夢はプロ野球選手。

【絵:えがしらみちこ】
絵本作家。1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。主に透明水彩を使用。主な作品に『あなたの すてきな ところはね』(作 玉置永吉/KADOKAWA)、『あなたのことが だいすき』(原案 西原理恵子/KADOKAWA)、『なきごえバス』(白泉社)、『あめふりさんぽ』(講談社)など。現在、静岡県三島市で絵本専門店「えほんやさん」の代表も務める。

【絵本『ぼくのいぬはどうしてこんなにかわいいのか』】
作・しゅん 絵・えがしらみちこ
仕様:天地230ミリ・左右182ミリ、上製4色34p
ISBN:978-4-04-113555-6
定価:本体1300円+税
刊行:2023年7月12日予定

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