職場での悩みで多いと思われる「人間関係」。そんな人間関係を改善できた人はどのような方法をとったのでしょうか。職場の人間関係を改善できた経験がある全国の男女498人(女性288人・男性210人)に聞いたところ、最も多かった回答は「コミュニケーションを心がける」だったそうです。
株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が、「職場の人間関係が改善できた方法に関する意識調査」と題して2023年3月にインターネットで実施した調査です。
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まず、「職場の人間関係が難しくなりがちな相手」を聞いたところ、「上司」(41.8%)が最も多く、次いで、「同僚」(39.0%)、「先輩」(12.9%)と続きました。
また、「同性と異性では、どちらとの関係が難しくなりやすいか」と聞いたところ、「異性」(7.6%)よりも「同性」(35.5%)との関係に悩んでいる人が多いことが分かりました。そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:上司】
▽自分が仕事を失敗することで迷惑をかけ、ぎこちなくなりがちだから(32歳男性)
▽遠慮してなかなか言いたいことが言えないため、ストレスがたまる(44歳女性)
▽年齢が離れた上司だと、円滑なコミュニケーションができず苦労しがち。古い価値観を押し付けられると、話す気もなくなってしまう(28歳男性)
【2位:同僚】
▽同性の同僚。上司にちやほやされると同性から嫌われやすいから(23歳女性)
▽仕事量に差が出たときなどに、不平不満が出やすいから(36歳男性)
▽仕事ぶりを比べてしまいがちなので。サボっていると腹が立ったり、仕事ができる人を羨ましく思ったりします(46歳女性)
【3位:先輩】
▽年下の先輩。先輩だけど年下なので、気を遣って壁ができてしまう(33歳女性)
▽異性の先輩。異性かつ先輩なので、意識しすぎてギクシャクしてしまう(36歳男性)
▽ベテランさんはプライドが高くこだわりも強い方が多いため、細々と指摘されストレスを感じてしまう(21歳女性)
【4位:部下】
▽年上の部下。指示が出しづらい(35歳男性)
▽指導を「いじめ」「嫌がらせ」と捉えられる可能性があるから(43歳女性)
▽上司の指示が「部下がやりたい仕事や方向性」と違っている場合、意思疎通がうまくいかないこともあります(59歳女性)
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次に、「職場の人間関係を改善できた方法」を聞いたところ、「コミュニケーションを心がける」(195人)がダントツの最多に。以下、「相手や周囲を意識しすぎない」(89人)、「苦手な人と距離をとる」(75人)、「相手の承認欲求を満たす」(63人)と続き、積極的に相手に働きかける人も多いことがうかがえた一方で、相手を変えるより自分を変えるほうが簡単と考える人も見受けられました。そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:コミュニケーションを心がける】
▽以前はあまり話し合わなかったが、自分の意見も話すようにした(19歳男性)
▽とにかく自分から話しかけるようにしました。仕事の話だけではなくたわいのない話もして、緊張やガードを緩めていきました(31歳女性)
▽大袋のお菓子を買ってみんなで分けて食べると仲良くなりました。ギスギスしなくなります(42歳女性)
【2位:相手や周囲を意識しすぎない】
▽相手に気に入られようと思わない(30歳女性)
▽相手の反応を気にしすぎない。他者からの評価を気にしすぎないようにした(27歳女性)
▽とにかくあまり気にし過ぎないことに尽きます。ストレスを溜め込まないように、自然体で接すると良いです(47歳男性)
【3位:苦手な人と距離をとる】
▽必要以上に接点をもたないようにした(54歳男性)
▽悪口や文句の原因になることをなくすように、とにかく距離を置き、可能な限り話すことをやめた(32歳女性)
▽仕事上のペアを解消しました。最初のような関係性には戻れませんでしたが、ギスギスした関係は解消されて良かったと思っています(40歳女性)
【4位:相手の承認欲求を満たす】
▽先輩の仕事ぶりをほめる。感謝の言葉をこまめに伝える(24歳男性)
▽「〇〇さんのおかげです」など、とにかく相手を持ち上げてほめまくる(33歳女性)
▽とにかく「教えてください」と下手に出て頼っていたら、相手が満足したのか優しくなりました(45歳 女性)