的はずれな若手退職防止策を講じる企業の存在がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは「若手の退職を止める唯一無二の方法が『待遇を上げる』なのに、それを絶対やらずに「上司や先輩とのコミュニケーションの場を増やすために休みの日にレクリエーションを設定する」とか意味不明なことするの逆効果で大草原」というカピバラさん(@kapibara19190)の投稿。
飲みニケーションやレクリエーションが職場の一体感を向上させたのは昭和の話。最近の若い世代はなるべくプライベートの時間を多く保ちたいと思っているのだから、余計な行事を増やしてしまうとそれはいっそう離職率を高めてしまうわけだ。
カピバラさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「その結果 何が不満なのか分からないな よし直属の上司による面談と ヒアリングシートを追加しよう となったのが我が職場です」
「ランチミーティングとか言って飯食いながら会議させられても昼休憩返せとしか思えないです」
「ホントにそれです。唯一の休み日曜日に会社のソフトボールに行ってる旦那です。お盆休みの初日13日に職場の人の50歳の誕生日だから祝いに来てくれと家族や職場の人をこんなコロナ禍で呼び付け貸切居酒屋に昼間っから行っています。常識外れの会社の人に不満しか無いです」
など数々の共感の声が上がっている。
カピバラさんにお話を聞いた。
ーー休日のレクリエーション等について印象的な例をお聞かせください
カピバラ:前職で運動会、駅伝大会、社員旅行がありました。また休日ではないですが、平日の定時後に先輩社員との少人数での飲み会が会社の費用補助ありで定期的に開催されたことがありました。
ーー企業がこのような勘違いをしてしまっている原因についてどう思われますか?
カピバラ:会社の役職者達が昭和の「飲みニケーション」や「タバココミュニケーション」全盛期の中で会社生活を送ってきており、若手の退職の原因が「社員同士のウェットなコミュニケーションが不足していること」と思われたのではないでしょうか。
ーーこれまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
カピバラ:同意してくださる意見が多く、やはり余計なことをするくらいなら何もしないほうがいいのではないかと思いました
◇ ◇
読者のみなさんの職場でもこういった無駄な施策がおこなわれていないだろうか?真にコミュニケーションする気があるなら、こういったことは初めからわかりそうなものなのだが…。
なお、カピバラさんは今回の投稿以外にも日々、日常のよもやまやメーカー開発職としての知見にもとずいた情報を発信している。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
【カピバラさん関連情報】
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