お店の宣材に使われるような本格的な写真。実はこれ、お家にあるアイテムをスマートフォンで撮影したものなんです。
グラスに注がれた液体はコーヒーに見えますが、中身はまさかのしょうゆ。ぬくもりを感じる木漏れ日には懐中電灯を用い、穴を空けた段ボールやすりおろし器を使って影を再現しています。
撮影したのは、写真家の高田鴻平 健康と料理写真の人(@paddy193018)さん。料理写真やメニュー用・商品の写真などを撮影している方です。
高田さんは以前から自身のツイッターで、広告のようなハイクオリティな写真と、段ボールや物干しスタンドなどを使った撮影の裏側を公開していました。今回の写真は仕上がりと撮影風景のギャップから3.6万いいねがつくほど反響を呼んでいます。
なぜ日用品を用いて撮影を? なんでも、高田さんは学生時代に裏方の仕事に興味を持ち、日用品のみで音楽を奏でる動画や海外で活躍するフォトグラファーの作品に刺激を受けたそう。自らも日用品を使った写真撮影とその裏側を投稿しはじめました。
光や影を巧みに操る高田さんの写真ですが、素人からするとどの日用品が作品にどう作用するかはなかなかイメージが浮かびません。ですが、実はそれは高田さんも同様なんだとか。
プロが現場で使う機材を代用するイメージで日用品を選んでいるそうで、「何が良い道具になるかは使い方次第で僕も毎回手探りで遊んでいます。その過程を楽しむのも撮影の醍醐味だと思っています」と語りました。
今回の写真は撮影・編集を含め30分程度で完成したというからなおさら驚きです。投稿のコメント欄では、「うちに全部ある!!」「こんな木漏れ日みたいな光…おろし金…まじか…」「工夫次第でこんなに綺麗になるんですね」と感嘆の声があがりました。