お尻を叩かれるのが大好きな「永遠の子猫」 強く叩かないと怒るんだって

渡辺 陽 渡辺 陽

家の中に入ってきた子猫

トマトくん(5歳・オス)とイチちゃん(4歳・メス)という2匹の猫は、野良の母猫が産んだ兄妹だった。どちらも生後4カ月の時に、愛知県に住むNさんに保護された。

Nさんは、ピートくんという猫も保護して飼っていたのだが、ピートくんの母猫とトマトくん、イチちゃんの母猫は同じで、3匹は年の離れた兄弟妹になる。

トマトくんとの出会いは5年前の冬。キジトラ2匹と黒猫2匹の4兄弟のうちの1匹だった。彼らは母猫と一緒にNさんの庭で日向ぼっこしていた。Nさんは「もう少ししたらママとお別れだよ、そしたらウチに来るかい?」と声をかけた。

「1カ月後の3月21日に、トマトが勝手に家の中に入ってきました。トマトは保護されたその日から甘えん坊で、抱っこするとゴロゴロ言って喜び、猫用ベッドに寝かせたら、まるで人間の子供のようにお古のセーターをモミモミして、安心した様子で眠りにつきました」

好奇心いっぱいの子猫

可愛い仕草とNさんの家族が黒猫好きであったことから、トマトちゃんはNさんの家族の一員として迎えられた。トマトくんという名前は、黒猫といえば『ヤマト』ということと、Nさんが敬愛するフラメンコギタリストの『トマティート』氏の名前に因んで命名した。

イチちゃんを保護したのは、トマトくんを保護した年の秋だった。再びトマトくんの母猫がキジトラきょうだい3匹を連れて庭に来たのだという。

「その中で一番好奇心があって近づいてきたのがイチでした。イチはキジトラ3きょうだいとそっくりで、最初はイチ、ニイ、サンと呼ばれていたので、そのままイチという名前が付けられました」

イチちゃんはトマトくんに比べて体が小さく、家族からは「永遠の子猫」と呼ばれている。お尻を叩かれることが好きで、強く叩かないと怒るという。

「甘えん坊ですが気が強く、反面ビビリなところもあるので、病院へ連れていったり爪切りしたりする時は、洗濯ネットに入れないと暴れて大変です」

Nさんは、トマトくんとイチちゃんが幸せであることを願いながら、愛情を注ぎ続けたいと話す。

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