教員志望だった学生の5割超→諦めたり、志望度が下がった 「労働時間が長い」「教員になるまでの道のりが遠い」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

教員を志望したことがある学生の5割超が教員になることに後ろ向き――そんな調査結果が、教育系のアルバイトを紹介するサイト『t-news』に登録する全国の大学生384人を対象とした調査で分かりました。また、教員になることに後ろ向きになった理由は「長時間労働」が最も多かったそうです。

株式会社トモノカイ(東京都渋谷区)が、2023年3月にインターネットで実施した調査です。なお、回答者の所属内訳は国公立大(56.2%)、早慶上智大(18.2%)、学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政(2.9%)、関西・関西学院・同志社・立命館(2.1%)となっています。

まず、教員を志望したことがある学生に「教員を志望したきっかけ」を複数回答可で教えてもらったところ、「小中高時代に出会った教員の影響」(53人)、「昔から子どもや人に教えることが好きだった」(41人)、「教育関係のアルバイトでやりがいを感じた」(35人)といった回答が上位に挙げられました。

続いて、「今も教員になることを志望していますか」と聞いたところ、「していない」(25.4%)と「迷っているがどちらかというと後ろ向き」(26.5%)を合わせると、51.9%の人が「教員になることを諦めたり志望度が下がったりしている」ことが分かりました。

また、「教員になることに後ろ向きになった理由」については、「労働時間が長く、部活動や行事などで休日出勤も多いことを知ったから」(53.6%)が最多となったほか、「教職課程の履修科目が多いなど教員になるまでの道のりが遠いから」(9.7%)、「公立校は残業代が支給されないから」(9.2%)なども挙げられています。

さらに、「教員志望だったがやめた、もしくは後ろ向きになったのはどの段階ですか」と聞いたところ、「教職課程を受ける前の段階」(46.0%)、「教職課程で座学やスクリーニングの受講/試験勉強をしている段階」(33.2%)など、学校で教育実習を受ける前に約8割の学生が労働環境などの情報を収集して後ろ向きになったことがうかがえたそうです。

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【出典】
▽株式会社トモノカイ

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