先日の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、侍ジャパンが見事に優勝を果たしましたね。そこで、全国の10~50代以上の男女(性別回答しないを含む)150人に「歴代でいちばんおもしろい野球アニメ」を聞いたところ、『MAJOR』が1位に選ばれました。
エンタメ情報Webマガジン『TVマガ』を運営する株式会社WonderSpace(東京都港区)が、2023年2月にインターネットで実施した調査です。
【1位:MAJOR】
プロ野球選手の父を持つ主人公・本田吾郎が、MLBの選手という大きな夢に向かって突き進んでいく半生を描く物語で、原作は累計発行部数が5500万部を突破している人気コミックです。元MLB選手の田中将大さんをはじめ、日本を代表する野球選手にもファンが多いことでも知られています。
「一見、自分勝手にも見える主人公ですが、野球に真っ直ぐに突き進み、誰に対しても物怖じせずに言葉をぶつける姿勢には、周囲の人物や見ている視聴者も心が突き動かされます」「茂野吾郎の活躍や葛藤が臨場感たっぷりに描かれており、ハラハラしながら読むことができる」
【2位:タッチ】
高校野球をテーマに、双子の兄弟である上杉達也・和也と、幼馴染の少女・浅倉南の恋愛と成長を描く青春ストーリー。シリーズ累計発行部数が2億部を突破している大人気コミックが原作です。野球、恋愛、シリアス要素のバランスが秀逸で、放送から30年以上が経った今でも絶大な人気を誇る永遠の名作です。
「何年経っても何度見ても色褪せない名作」「野球漫画ですがラブストーリーもあり面白いです」
【3位:ダイヤのA】
シリーズ累計発行部数が4000万部を突破した人気コミックが原作。高校野球をテーマに、東京にある高校の名門野球部に入部した主人公・沢村栄純が、仲間とともに全国No.1の高校を決める甲子園(全国高等学校野球選手権大会)を目指す青春ストーリー。苦悩しながら成長していく高校生たちの姿が最大のみどころで、現実離れしていないリアルな野球漫画としてファンから熱く支持されています。
「純粋に高校野球についてをやっている作品です。キャラも良くて熱い展開が多く、何かしらに打ち込んだことがある人にはたまらないと思う」「根性論と技術論のバランスが非常に心地よい」
【4位:おおきく振りかぶって】
高校の弱小野球部が困難を乗り越えて甲子園を目指すという王道的な物語でありながら、主人公は、気弱で泣き虫、卑屈な性格という、いわばヒーローとは程遠い異色の設定。従来のスポ根アニメにはない繊細な心理描写や日常の細やかな描写が、あらゆる世代のファンの心を掴みました。
「野球をあまり詳しく知らない私でもしっかりと見ることができたアニメです。野球といえばスホ根のイメージがあったんですが、いい意味で、見事に裏切られました」「主人公やチームメイトの成長の人間ドラマ的な要素もしっかり作り込まれているので面白い」
【5位:キャプテン】
中学の弱小野球部を舞台に、キャプテンに任命された努力家の主人公・谷口タカオの奮闘と、彼の跡を継いで新たにキャプテンとなる後輩たちとチームメンバーの活躍を描いています。元MLB選手のイチローさんや、北海道日本ハムファイターズの監督・新庄剛志さんといった元プロ野球選手にもファンが多いことで知られています。
「谷口キャプテンが落ちこぼれから、成長していく姿には胸を打たれます」「真面目でちょっと控えめだけれど、反面野球に対しては並々ならぬ熱意を持って取り組んでいるところに胸を打たれました」
【同率5位:ドカベン】
1972年から46年間に渡り連載され、シリーズ累計発行部数が4800万部を突破した野球漫画の第一人者・水島新司さんによる大人気コミックが原作。大きな体とでっかい弁当箱から『ドカベン』というあだ名で呼ばれる主人公・山田太郎が甲子園球場で行われる全国大会での優勝を目指します。
「登場するキャラクターたちが個性豊かで、どんな活躍を見せてくれるのか毎回楽しみになります」「高校野球アニメのレジェンドと言ってもよい作品です。最後まで諦めないという姿勢を学べます」
【同率5位:巨人の星】
『スポ根』作品の代表格として高い知名度を誇る名作コミックを原作とする不朽の国民的アニメ。幼年時から野球の英才教育を受けた主人公・星飛雄馬が、ライバルたちを相手に、数々の魔球を駆使しながら戦う姿を描いています。
「ストーリーが非常に面白く、現代にはない根性論の内容が新鮮で見応えがあり好きなので選びました」「大リーグボール養成ギブスは衝撃的でしたし、父・星一徹のちゃぶ台返しを真似して両親に怒られたり、星飛雄馬の投球フォームを真似たり、何かと楽しい作品」
【8位:H2】
親友でありそしてライバルでもある国見比呂と橘英雄、比呂の幼馴染であり英雄のガールフレンドでもある雨宮ひかり、比呂が在籍する野球部のマネージャー・古賀春華という4人の高校生が織りなす青春を描き、野球愛好会を野球部への昇格を目指す熱い展開、結末が読めない4人の恋の行方などがみどころです。
「幼なじみの二人が野球でも恋愛でもライバルとして対峙していくのも面白い」「青春時代にH2の漫画を読んでいたためいろいろな思い出と重なっており、とても面白いアニメとしての印象がある」
【9位:MIX】
『タッチ』から約30年後の明青学園を舞台に、すっかり低迷している明青学園の野球部に入部した立花投馬と立花走一郎たちが甲子園出場を目指す姿を描いています。人並み外れた才能を持つピッチャー・投馬と、打者として活躍するキャッチャー・走一郎がバッテリーを組み、甲子園へと勝ち進めるのか注目。TVアニメの2nd Seasonは、2023年4月1日から放送中です。
「あだち充さんの作品らしく主人公とヒロインの関係が面白く、野球の部分はもちろん人間関係が見どころだと思います」
【同率9位:ONE OUTS -ワンナウツ-】
沖縄の米兵の間で行われていた賭野球『ワンナウト』で無敗を誇るピッチャーであり、天才勝負師の主人公・渡久地東亜が仕掛ける究極の深層心理を突いた勝負が見せ場の心理エンターテインメント。野球とギャンブルを合わせた心理戦での駆け引きを描き、従来の野球アニメの常識をくつがえす設定がファンの心を掴んでいます。
「相手の心理を読み三振を取っていく描写が面白い」
【同率9位:グラゼニ】
プロ野球においてのお金をテーマに、プロ8年目の中継ぎ投手の姿を通して、プロ野球のシビアな超格差世界や試合以外の裏話、引退後のセカンドキャリアなどを描く異色作として人気が高い作品です。
「主人公がスーパーマンのようなすごい存在ではないところが感情移入しやすい」
【同率9位:侍ジャイアンツ】
型破りな無名の投手・番場蛮が、努力と根性で生み出した破天荒な必殺魔球の数々は、多くの視聴者の心をつかみました。当時の読売ジャイアンツの選手だった長島茂雄さんや王貞治さんなどの選手が実名で登場する点も特徴的です。
「梶原一騎原作の、熱さとぶっとんだ内容は笑える部分もありつつも観ているこちらの心を熱くする要素がある」
【同率9位:八月のシンデレラナイン】
女子高生の高校野球をテーマに、プレイヤーが同級生の監督として女性キャラクターたちを指導・育成しながら、ともに甲子園を目指すスマートフォン用の体験型野球ゲームを原作とする青春アニメ。彼女たちが、時にぶつかりながら切磋琢磨していく様子がみどころで、泥臭い野球アニメが苦手な層から高く支持されています。
「あまり野球のアニメには興味がなかったのですが、この作品をみてハマりました」