アイドルやファッションモデル、アニメや漫画のキャラクターなど、応援したい・好きな人やキャラクターのことを指す「推し」。
そんな「推し」を周囲の友だちと共有できない小学生の娘、そして娘にかけた母の言葉がツイッターで5.2万いいねがつくほど共感を集めています。
娘さんの母親で投稿者のランヤ(@ranyaOWO)さんは、ある日9歳の娘さんから、ある悩みを打ち明けられました。
なんでも、思春期に差しかかりつつある娘さんは、同級生たちが推している人気のアイドルをどうも好きになれず、「友だちと推しを共有できない」と半泣きでランヤさんに相談してきたといいます。
ランヤさんがそんな娘さんに「誰を言っても大丈夫、誰が好きなの?」とやさしく問うと、「お、大泉洋さん」とおずおずと答える娘さん。大泉洋さんといえば、映画やドラマはもちろん、軽妙なトークでバラエティもそつなくこなす今年50歳のベテラン俳優。幅広い世代から愛される芸能人です。
周囲の友人はアイドルが好きな子が多く、推しに対する感情を共有できずに悩んでいたといいます。母親であるランヤさんは、娘さんに「大丈夫。貴方の好きな人は、みんなが大好きな人だよ」とやさしく語りかけたのでした。
ランヤさんにお話を聞いたところ、「自分の意見をしっかり持っていて、それを伝えてくれる子」だそう。
そんな娘さんが大泉さんのファンになったのは、アマゾンプライムの音楽バラエティ番組『ザ・マスクド・シンガー』がきっかけ。同番組で司会を務めており、娘さんは「司会でのやりとりが面白くてカッコいいところ」に惹かれたといいます。
娘さんから話を聞いたランヤさんは、どんな人を推してもいいんだよという気持ちをこめ、「娘が『(推しは)大泉洋さん』と言ったときには、私は即『大正解!』と言いました」と全肯定したといいます。
その後、娘さんの許可を得てツイッターに投稿したところ、「自分の推しを周りに流されずに好きだと言えるのは素敵なことですよね」「9歳で大先生の魅力に気づくとは、なかなかやりよるのぅ」「大丈夫だよ、みんな10年後にはその人を推してるから」と共感の声が続出。5.2万ものいいねが集まりました。
反響は娘さんにも伝わっているようで、「大泉さんのファンの皆さんや、昔同じような気持ちになった皆さんがたくさん励ましてくれていて、その気持ちで大丈夫と言ってくれているよと伝えたところ、(娘さんは)笑いながら『ちょっとホッとした』と言っていました」(ランヤさん)。