1月下旬、Twitterに投稿されたある話題がユーザーたちの心を揺さぶりました。「2019年に『推しの面積は大きい方がいい』と手に入れたこの巨大肖像を覚えておいででしょうか なんと先日、こちらに直々にサインを頂くことができました。推しが自宅に来て 推しが 自宅に 来て」。この投稿に対し、ユーザーたちは「推しが自宅に…すごいパワーワード」「うらやましい」「夢のある話」「すごすぎる」と反応。投稿は瞬く間に拡散しました。
推しとは「ヒーセ」の愛称で親しまれるTHE YELLOW MONKEYのベーシストで、ソロでも活躍する廣瀬”HEESEY”洋一さんのこと。強運の持ち主、投稿者の「若本」さん(@numa_kawa)に話を聞きました。
なぜ?「推しが自宅に」
──「推しが自宅に来る」ということはめったにないことです。経緯を教えてください。
「廣瀬さんの個人のファンクラブの会員限定企画で、廣瀬さんにやって欲しいことをなんでもリクエストしてくださいという募集があり、『自営で果樹農業をしているので私が作った果物を食べて欲しい、事務所に送るから感想を聞かせて欲しい』といった内容で応募しました。自宅に来て欲しい気持ちよりも、精魂込めて作っている果物を好きな人に食べて欲しい気持ちの方が強かったです。応募から1年ほど経ってからメールで企画実施のため果樹園へお伺いしたいとご連絡をいただき、驚きでひっくり返りました」
「当日は果物を召し上がってもらえただけでなく、収穫や箱詰めのお手伝いまでしていただき、さらにはどうしても巨大柱巻き写真『大きな廣瀬さん』がうちにあるのを見てもらいたくて、自宅にもお呼びしました。フレンドリーに接してくださったのでみじんも緊張しませんでした」
──なぜ自宅に「大きな廣瀬さん」が?
「『大きな廣瀬さん』は、2017年に東京ドームでTHE YELLOW MONKEYのライブがあった際、各メンバー1枚ずつ外の柱に飾られていたものです。2019年の福島県でのライブで収益すべてが寄付となるチャリティマーケットがあり、そこに出品されていたので購入させていただきました。メンバーの私物や衣装、過去のパネル展で飾られていた写真パネルなどがありましたが、単純に推しが大きいことはいいことだと思ったのでこれを選びました」
──それにしても巨大です。
「サイズは縦横ともに3.5メートルくらいあります。普段は飾らず、色あせないよう暗所に保管し、見たいときに広げてます。他のメンバーの所有者さんとはこの柱巻きがきっかけでお友達になり、今も親しくさせていただいています」
普段から強運の持ち主なのか?
── 廣瀬さんのファンになったきっかけを教えてください。
「THE YELLOW MONKEYを好きになり始めたころは4人全員が好きでしたが、インタビューやトークイベントを見ていくうちに廣瀬さんが特別に好きになりました。平成生まれでバンドが一度解散してからファンになったので、生まれてくるのが遅かったなあと常々思っていましたが、自宅に来ていただけるなんてその時差を完全に埋めてもらえた気分です。廣瀬さんは自分というものや、常識を持っているところがとにかくかっこよくてあこがれです。子どもで大人な方。廣瀬さんのような粋で楽しそうな大人になりたいとずっと思って生きています」
──若本さんは普段から強運の持ち主なのでしょうか。「人よりもドラマチックな経験が多いな」と思うことはありますか。
「良くも悪くもレアな体験はさまざまさせていただいてるとは思います(笑)。良いこともたくさんありますが、悪いことでいえば、『大きな廣瀬さん』を手に入れる数年前に家が漏電で全焼しまして、もう大変でした。怪我人や近隣への被害がなかったのは不幸中の幸いです。でも前の家は古かったので、廣瀬さんをお迎えするためにも燃えて建て直したのは必要なことだったんだと今は思います(笑)。手術するような病気もしました。でもどんな場面でもただでは転びたくなくて、いつも笑って楽しく乗り越えられてきたのは、『廣瀬さんみたいにいたい』という気持ちからだと思います」
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若本さんに「好きでいるとこういうこともあるんだなあ」と夢のような1日をプレゼントしてくれた廣瀬”HEESEY”洋一さん。この時の様子は廣瀬”HEESEY”洋一OFFICIAL FAN CLUB「WE☆SAY」の会員限定動画コンテンツ「HEE-TUBE」で3月に配信予定です。
また、3月3日には3枚目のソロアルバム「33(ダブルスリー)」をリリース。アルバム発売を記念して3月26日からは全国ツアー「HEESEY TOUR 2022『ROCK’N’ROLL SURVIVOR』」の開催も決定しました。3月26日宮城、27日栃木、4月2日広島、3日福岡、9日愛知、10日大阪、16日東京の7公演。チケットは2月26日から一般発売開始。