「アシㇼパさんの表情が完璧」ゴールデンカムイのあの“名場面”コスプレが話題 ところが撮影の裏側は「特撮の域」だって!?

小森 有喜 小森 有喜

人気漫画「ゴールデンカムイ」のコスプレ写真がツイッターで話題になっています。有名な「アシㇼパさん、それ食べてもいいオソマだから」の場面を再現したもので、「アシㇼパさんの表情が完璧すぎる」と6万件以上のいいねが付くなど大好評。コスプレイヤーの皆さんにお話を聞くと、この1枚を撮るためにかなりの苦労があったようです。

同作品は明治時代の北海道が舞台。埋蔵金伝説を追う男らとアイヌ民族の少女の冒険を描き、アイヌ文化への理解を現代の若者らに広めた作品としても評価されています。

コスプレ写真は、アイヌ民族のヒロイン・アシㇼパ(写真右)が札幌の洋食屋を訪れたシーンのもの。生まれて初めてカレーライスを見たアシㇼパは勘違いして「オソマ…」(アイヌ語で大便の意)とつぶやきます。絶望した「変顔」と、横にいた主人公・杉元佐一が放った「アシㇼパさん、それ食べてもいいオソマだから」という台詞がファンにとって印象深い一コマです。

必死の「空気椅子」が表情引き出した?

杉元に扮した坂本コウルドさん(@kourld)、アシㇼパに扮したはっかさん(@widercos)にお話を聞きました。

一番こだわったポイントはもちろん「アシㇼパさんの顔です」。はっかさんは撮影直前まで何度も自分の顔を確認し、表情を原作に近づけたそうです。撮影場所は旧前田家本邸洋館(東京都目黒区)。国指定重要文化財のため、撮影に際しては様々な制限があり、建物内のテーブルや台には物を置くことができませんでした。そこで急遽、小さな簡易テーブルを持ち込み、その上に白い布を敷いて他の人が横から引っ張ることで、洋食屋らしい大きなテーブルに見せる作戦に出たそうです。ツイッターでは画面外で他のコスプレイヤーたちが布を引っ張る“舞台裏”の様子も公開され、「もう特撮の域でしょこれw」と笑いを誘いました。

「少しでも机に触れると崩れてしまうので絶妙な位置と姿勢をキープした」とコウルドさん。テーブルの高さも中途半端なので膝立ちと中腰の間でキープせざるを得ず、はっかさんも“空気椅子状態”だったそうです。そう言われてみると、はっかさんの表情が力んでいるようにも…。もしかするとこの特殊な撮影状況が、原作のアシㇼパさんに近いベストな表情を引き出したのかもしれません。

ツイッターでの反響について、コウルドさんは「たくさんの方に好評を頂いてありがたい反面、はっかさんの顔芸が出回ってしまって何か申し訳ないなって気持ちが混同してます」と苦笑。「ほんとは綺麗なお顔立ちの方なんですよ!」と念を押します。

はっかさんも「バズるというのが初めての経験だったのでとても驚きました」と喜びます。「国内だけでなく海外の方からの反応も多く、私の変顔が世界に認められたようでとても嬉しいです。アシㇼパさんの他の変顔も極めたいと思います」と意気込みを語りました。

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