渋谷センター街に設けられたハンバーガーの広告がグニャッとゆがんでいます。バーガーキングの新商品を宣伝する広告で、「正面から大勝負!」とキャッチコピーが付いていますが、せっかくのハンバーガーがつぶれたように横に広がっています。ところが、近くのマクドナルド渋谷センター街店から角度を変えて眺めると、ゆがんで見えません。
そして、マクドナルドから見た看板広告には、バーガーキング渋谷センター街店へ「すぐそこ」と誘導する矢印が付いています。なぜライバル店から見やすい看板広告を作ったのでしょう。バーガーキングに聞きました。
どう感じるかはお客様次第
バーガーキングは3月17日から新商品のハンバーガー「BigBet(ビッグベット)」を発売しています。直火焼きの100%ビーフパティ2枚に、コクのあるチェダーチーズを2枚重ね、特製オーロラソースを使った「社運をかけて大勝負」するバーガーなんだとか。単品1190円、セット1490円と値段も強気です。
ーー渋谷センター街の看板、マクドナルドから眺めると正面から見える作りになってますが。
「どう感じるかはお客様次第です」
ーーいやいや、看板に「正面から大勝負」と書いてます。マクドナルドを意識してますよね?
「新商品ビッグベットは『社運をかけた大勝負』なので、『正面から大勝負』というメッセージを打ち出した…ということです」
Twitter上では「バーガーキングの煽り性能の高さ」「ケンカ売ってんなーw」とバーガーキングの攻めの姿勢を評価する声がある一方、「コレ(看板広告)見たいからマック行っちゃうやん」「マックの集客に一役買っている」と結果的にマクドナルドに利する広告効果をツッコむ声も上がっています。
ーーネットでいろいろ言われてますが。
「お客様がお楽しみいただけたのならうれしいです」
ーーもう一度聞きますが、マクドナルドを意識したものではない?
「特定のハンバーガーショップを意識したものではありません。すべてはお客様のご想像にお任せします、ということでお願いできたら」
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なかなか含みのあるメディア対応でしたが、要するにそういうことだと思います。渋谷センター街の看板広告は4月13日まで掲示する予定だそうですので、気になる方は街頭やマクドナルド店内からご覧下さい。