米国ファン「日本の応援歌、何と歌っているのか教えて」WBC決勝スタンドで交流 観戦の男性に聞いた「大谷×トラウトに感動」

小森 有喜 小森 有喜

米フロリダ州マイアミで22日に開かれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦。ローンデポ・パークで侍ジャパン王座奪還の瞬間を見届けた男性に、現地の様子を聞いた。

取材に協力してくれたのは、広島県在住の自営業・河原遼人さん(24)。普段は阪神タイガースを応援しているが歴代侍ジャパンの応援にも熱を入れ、今回も宮崎での強化試合に始まり全試合を球場で観戦したという。決勝戦のチケットも1月に確保し、応援団が活動するセンター付近の席で立ち見応援。応援歌やコールでナインを後押しした。

大谷翔平がマウンドに登った9回には地鳴りのような歓声が巻き起こったという。さらに2アウトを取って打席に立ったのは、大谷のチームメイトでありアメリカの主将でもあるトラウト。漫画のような“激アツ”展開に鳥肌がたったそうだ。河原さんは「この場面のインパクトが強すぎて他を覚えていないぐらいです」と笑う。

最後はトラウトを空振り三振に抑えた大谷。雄叫びをあげながらグローブと帽子を投げて全身で喜びを表現し、ベンチから出てきた選手たちと歓喜の輪をつくった。スタンドもお祭り騒ぎで、河原さんも「まわりの日本人、日本を応援していた外国の方とハイタッチをしたり抱き合ったりしてすごい盛り上がりでした」と振り返る。「メキシコ、アメリカと強敵で本当に厳しい戦いだった。喜びも達成感もひとしおです」と笑顔だった。

アメリカを応援するファンとの交流も印象的だった。トランペットや太鼓を使った「日本式」の応援スタイルに興味津々だった現地のファン。試合中に「何と歌っているのか教えてくれ」と言われ、歌詞やコールをレクチャーする一幕もあったそうだ。河原さんは「選手ごとに異なる歌やコールがあることに興味を持った様子だった」と話す。激戦の末に敗れたアメリカだったが、試合後には何人ものファンが「おめでとう」と声をかけてくれたという。

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