「昔この犬に会いました」散歩中に出会った少年が、亡くした愛犬を「覚えててくれた」思わぬ記憶の再会に12万人が感涙

はやかわ かな はやかわ かな

「君を覚えていてくれた子がいたよ」

ーーツイートに添付されていたざんくろーさんとハルトくんの写真、2匹がそっくりで驚きました。「先代犬の面影を求めてお迎えした二代目でした」と、ツイートしていらっしゃいましたね。

「ハルトもざんくろーと同じジャック・ラッセルで、同じブリーダーさんからお迎えしました。ざんくろーを失った後、ブリーダーさんにご挨拶に行った際、ドアを開けた途端、『大丈夫ですか』と言われまして…。後で鏡を見たら、毎日泣き腫らしていたので顔は土気色、顔面全体も腫れ上がってゾンビ状態でした。そして、『生まれたばかりの子たちがいるんですけど』と、ジャックのパピーたちを見せてくださいました。その中にざんくろーそっくりの子がいて、それがハルトでした」

ーー「先代犬がめっちゃカニ見てたので覚えてました」「ありがとう少年…ありがとうカニ」と、ツイートしていらっしゃいましたね。今回のこと、もしざんくろーさんに伝えることが出来るなら…?

「君を覚えててくれた子がいたよ。あの時のカニ、甲羅の横幅が4センチくらいあって大きかったよね、と」

◇ ◇

小型犬ながらパワフルで活発な犬種、ジャック・ラッセル・テリア。ざんくろーさんももちろん、「お祭り野郎で、予想外のいたずらをやらかす暴れん坊」だったそうです。しかし、二代目ジャックのハルトくんは、ざんくろーさんを上回る「はちゃめちゃな暴れん坊」に成長。おかげでざんくろーさんが、「実はおっとりしておとなしい子だったと判明しました」と、十海さん。ご家族に笑顔が戻りました。

十海さんは、小説家/ゲームシナリオライター。突然の病に倒れ、13歳で旅立った先代犬のざんくろーさんとの最後の数週間と、ハルトくんを迎えるまでの日々を綴ったエッセイ『さよならウィンタードッグ』が、電子小説サイト、カクヨムに掲載されています。

■先代犬との最後の日々を綴ったエッセイ『さよならウィンタードッグ』

■作家名「時野つばき」で活躍する十海さんの著書。フランス語版と英語版も発売中の小説『おとぎの森の幼女姫』(電子書籍版)

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