社会人になって収入が増えると同時に支出も増えてやりくりに困った経験のある人もいるのではないでしょうか。社会人になってから5~10万円のお金を借りた経験がある全国の10~50代以上の男女327人(男性178人・女性149人)に調査をしたところ、お金を借りた相手で最も多かった回答は「親」でした。また、お金を借りた理由については「生活費の補填」が最も多かったそうです。
株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が、「社会人になってから5~10万円のお金を借りた理由に関する意識調査」と題して2022年12月にインターネットで実施した調査です。
まず、「初めてお金を借りたときの年齢」を聞いたところ、「20~24歳」(41.0%)、「25~29歳」(35.5%)、「30~34歳」(10.1%)という結果になり、20代ではまだ給料や貯金が少なく、急な出費があるとたちまち困ってしまう様子がうかがえました。
また、「お金を借りた相手」については、「親」(36.1%)、「カードローン」(33.9%)、「クレジットカードのキャッシング」(7.6%)などが挙げられ、クレジットカードの利用が浸透していることが分かりました。そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:親】
▽一番相談しやすく、借りやすかったからです(37歳女性)
▽まだ若く、友人や同僚はもちろんローン会社から借りる勇気もなかったからです(25歳男性)
▽家族から借りれば利息もないですし、返済期間が遅れても何も言われないので(29歳男性)
【2位:カードローン】
▽親や知人に借りるよりも、精神面で借りやすいと感じたからです(32歳女性)
▽早急にお金が必要で、周りに貸してくれる人もいなかったので(25歳男性)
▽タレントが出演するCMを見ていたので、有名で安心できると思ったから。また一番に思いあたるサービスだったから(26歳男性)
【3位:クレジットカードのキャッシング】
▽無職だったため、借りる際の審査や年収証明が不要なものにしたかった(27歳男性)
▽普段利用しているカード会社なので、利用しやすかった(36歳男性)
▽カードにキャッシング枠を設けていたから。親など身内には言い出せなかったから、誰にも言わずに借りられる方法を選びました(22歳女性)
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続いて、「お金を借りた理由」を聞いたところ、1位は「生活費の補填」(94人)」でした。次いで、2位「娯楽・遊興のため」(56人)、3位「車の購入・維持費のため」(40人)、4位「返済・引き落としのため」(32人)と続きました。そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:生活費の補填】
▽大学を出て就職して、初任給をもらうまでの間の生活費(22歳男性)
▽夫が突然職を失い、貯金だけでは生活費が足りなかったから(30歳女性)
▽仕事が突然暇になり給料が少なかったときに、家賃にあてるお金が足りなくなって借りました(43歳女性)
【2位:娯楽・遊興のため】
▽遊び過ぎて足りなくなったから(21歳男性)
▽旅行にいくため(28歳女性)
▽急遽交際費が必要になったから(40歳男性)
【3位:車の購入・維持費のため】
▽車検代が足りなかったからです(26歳女性)
▽自損事故をおこし、車の修理費用が必要になった(33歳 男性)
▽就職先が車通勤必須の場所だった。そのため中古車を購入したが、費用が足りなかったため10万円借りた(20歳男性)
【4位:返済・引き落としのため】
▽クレジットカードの引き落とし日にお金が準備できなかったから(24歳男性)
▽産後で奨学金が払えなくなったため(27歳女性)
▽住宅ローンのボーナス払いが払えなかったため(30歳女性)
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次に、「5~10万円の完済までにかかった期間」を聞いたところ、「~3カ月」(28.5%)、「~1年」(20.2%)、「~半年」(14.1%)、「~1カ月」(10.4%)といった回答が上位に挙げられ、平均は約10カ月でした(不明・未完済除く)。その一方で、2割弱の人が「未完済」(18.3%)と答えています。
最後に、「社会人になってからお金を借りた回数」を教えてもらったところ、「~3回」(33.0%)が最も多く、次いで、「1回だけ」(33.4%)、「~10回」(13.8%)、「~5回」(12.8%)と続き、平均は5回という結果になっていたそうです。