入学式、入社式など、新年度は履くシーンが多い「パンプス」。普段スニーカーを履くことが多い記者からするとパンプスは履き口が広く、脱げやすいことにずっと悩んでいました。歩いていると、かかと部分がカパカパ。恥ずかしいし、なにより歩きづらい。また、最初はピッタリサイズでも素材がなじんでくるとどうしても脱げやすい。
パンプスはどうやって選べば失敗しないのでしょうか。また、サイズが大きいとき対処法は。全国に展開する婦人靴専門店「オリエンタルトラフィック」などを運営する「ダブルエー」(本社:東京都渋谷区)の担当者に聞きました。
婦人靴メーカーに聞いた
ーーパンプスのサイズはどう選べば
「まずは足の縦の長さ(足長)に合わせて選んでください。歩くときに靴の中で多少足が動くので、つま先(指先)に1~2cmくらい余裕があるのがベストです。フィッティングの際は、そのパンプスに合わせたい靴下やストッキングを履き、歩いてフィット感を確認します。
また、縦の長さは馴染みませんが、横幅は徐々に馴染んできます。指先が窮屈すぎるほど小さいのはおすすめしませんが、つま先に余裕があれば、甲や幅は多少ぴったりめを選んでいただいたほうがおすすめです。
素材など物によって馴染みにくいものもあるので、小さすぎる靴や大きすぎる靴は足のトラブルになるので注意いただきたいです」
ーーカパカパと脱げてしまうときは
「つま先部分に中敷きを入れると前滑りしなくなるのと、かかとが少し後ろに下がるので、フィットします。当ブランドでは中敷を店舗にて無料でお付けできます。それでも脱げやすい方は、市販である靴に貼りつけるタイプのかかと脱げ防止のクッションを付けると脱げにくくなります」
ーー足の幅が狭い人、広い人におすすめのパンプスは
「幅が狭いと歩いた時靴に足がフィットせず、脱げやすいためストラップ付のパンプスなど足を固定してくれるようなデザインのものがおすすめです。足幅が広い人は、履き口の浅いものだと幅が広い部分がちょうど当たってしまうため、ローファーなどの深めの履き口のものがおすすめですよ。
足幅が狭い方におすすめのパンプス→変形ヒールバックストラップパンプス
足幅が広い方におすすめのパンプス→スクエアトウビットローファー(いずれもオリエンタルトラフィックでの取り扱い商品)」
ーーパンプス初心者でも履きやすいのは
「ストラップ付きのパンプスは、ヒールものでも足にしっかりフィットしてくれるので、普段パンプスを履き慣れていない方でもおすすめです」
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ダブルエーが運営するオリエンタルトラフィックでは、「自社製品に限り、横幅がきついということであれば、店舗にて無料で幅伸ばしのサービスも行っています」とのこと。
新生活を迎える方、サイズに合った歩きやすい一足を見つけて、幸先の良い門出を迎えてくださいね。