「新聞紙の言葉を切りとってつくる」コラージュ川柳が話題に 「まさかオバチャンが…w」

椎名 碧 椎名 碧

「新聞紙の言葉を切りとってつくる川柳」と、コラージュ川柳®︎さんが投稿したのは、

「オバチャンが
ヤマタノオロチの
ダシを取る」

という暗号のような川柳。なんと、新聞紙にあるバラバラの言葉を集めて切り取り、それをコラージュして川柳にしたものです。

「まさかオバチャンが倒したのか…?」
「オバチャンはスサノオか何かかな?」
「新聞の切り取り川柳良いですね!」

見た目にも斬新な川柳に、リプ欄は絶賛の嵐です。ツイートをされたコラージュ川柳®︎「岡本太郎現代芸術賞展」2.18〜4.16(@collage575)さんにお話を聞きました。

ーーはじめにコラージュ川柳を始めたきっかけは?

「普段は淀川テクニックという名前で漂流ゴミなどを使って作品制作をしているのですが、2011年、大阪にあった「中之島4117」というスペースでの展覧会のために考案しました。言葉遊びとラジオのハガキ職人が合体したような参加型アートがコンセプトでした。その後2015年に京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)の生徒たちと、プロジェクト活動の中でコラージュ川柳のTwitterアカウントを作成しました。現在はその生徒たちも卒業し、一人でアカウント運営しています」

ーー今回の川柳は、どのような記事の一文を抜き出したものなのでしょうか?

「具体的な記事は覚えてないのですが、『オバチャンが』と『ヤマタノオロチの』は文化面だったと思います。「ダシをとる」は、おそらく料理の記事ですね」

ーーどのようなポイントを意識して川柳を作るのでしょう?

「コラージュ川柳は新聞などの印刷物を五、七、五で切り抜き、上の句、中の句、下の句を切り抜いて3枚合わせて川柳を作るというものです。字余りや字足らずもOKです。ついつい「は」や「を」などの「てにをは」を一字だけ切り取って使いたくなりますが、それはルール違反としています。

やってみるとわかるのですが、まずは文章にするのがとても難しいです。当たり前ですが元々別の記事だったので適当に繋げてもなかなか文章になりません。まずは上の句、中の句、下の句で意味の繋がる文章を作ってみましょう。文章が繋がったら次は頭の中に絵が浮かぶような組み合わせを考えましょう。日常風景では面白くありません、プッと面白くなるような非日常な情景を思い浮かべることが出来れば上出来です。切り抜きをいろいろ組み合わせて楽しんでください」

ーー様々なコラージュ川柳を制作してきたと思うのですが、その中でもお気に入りの川柳はありますか?

「このあたりがお気に入りです」

コラージュ川柳®︎さんは、「岡本太郎現代芸術賞2023に入選しまして、川崎市岡本太郎美術館にて4月16日まで、展示と時々ワークショップをしています。展示室出口でシールを貼る人気投票はぜひ「コラージュ川柳」をお願いします!」と話してくれました。

ワークショップ日程は、以下の通りです。
3月5日(日)、18日(土)、4月2日(日)、15日(土)の10時〜17時
また、ストアにて「コラージュ川柳 BOOK」も販売中。

【川崎市岡本太郎美術館】
住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
https://www.taromuseum.jp/

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