思わず三度見「最高にいかした照明だった…」巨大カニ爪ランプが話題 「これはたしカニ」「バルタン星人」「ぐーしか勝たん」

山本 明 山本 明

 「先日行った旅館……最高に…いかした……照明だっ……た……3度見した」というつぶやきとともに、巨大なカニ爪照明の写真がTwitterに投稿されました。色合いといい、形といい、非常に精緻にリアリスティックに仕上がっています。ツイートしたのは「名鉄観光サービス(株)【公式】」アカウント(@MWT_Travel)。その驚くべき造形を見たネット民に大きな衝撃が走りました。

話題になったツイートから照明の撮影場所を確信した「香美町香住観光協会」(@kasumi_kanko)のアカウントが「香住! ありがとうございます!」とリプライ、「わああああ!!!!そうなんです!!!!先日、運休でたどり着くのかなり困難でしたが・・・・どーしても蟹を食べたく香住に行っておりました!!!!もう行ってよかったとなるくらい蟹満喫してきました!!!!毎年素晴らしい蟹をありがとうございますううううう!!!!!!」と「名鉄観光サービス(株)【公式】」アカウントは喜びの気持ちがあふれるリプライを返しました。

 それに応え、「香美町香住観光協会」アカウントは「あの大変な日にお越しいただけたのですね!ありがとうございます。ちなみにあの蟹照明、当エリアの宿に複数あるようです。また香住のカニ食べに来てください!」とリプライ。そして「10万いいね、おめでとうございます!名鉄観光サービスさんのおかげで、当協会にも取材依頼が何件も!!すでにコメントでも流れていますが、カニ爪照明を設置しているのは丸世井旅館さんです!松葉ガニは3月末、香住ガニは5月末まで食べられます!是非、香住でカニを!」と話題になったツイートを引用ツイート。

 さらにそのツイートを「名鉄観光サービス(株)【公式】」アカウント」が「観光協会さん! ありがとうございます。ちゃんと宿のご主人にも、バズりが届きまして!!お宿の名前を出すことも許可いただけました!!」と引用リツイート。両者の心温まるやり取りの間も「カニ爪照明」ツイートへのいいねの数は増え続け、ついには11万いいねを超えました。

 この胸アツな展開とともに、カニ爪照明を見た人たちから「これはたしカニ 三度見案件」「フォフォフォ 我々はバルタン星人だ。 仲間のハサミを返さないと、地球を攻撃するぞ…」「ぐーしか勝たん」「まるでクラブの照明みたいですね!!」など続々とボケるコメントが殺到し、リプライ欄は大喜利大会に。喜びと興奮の声が渦巻きました。またその造形の見事さゆえか「欲しい!玄関に置いときたいです」などの声も届いています。

 一連のハッピーな流れの起点となった「カニ爪照明」の写真を撮影した時のことを、「名鉄観光サービス(株)【公式】」アカウントの中の人にお聞きしました。

「カニ爪照明」の衝撃…!「気がつけば無心でシャッターを押していた」

――「カニ爪照明」に遭遇した時のことを教えてください。

1月29日に、プライベート旅行で香住へ蟹を食べに行っておりました。会社のアカウントではございますが、「#中の人のグルメ旅」などのハッシュタグをつけてよくプライベート旅行の旅先なども投稿しております。そんなことから、宿の蟹ランプがとても気になり投稿した次第です。

――大変な衝撃を受けられたことと推察します。

本当に、漫画のワンシーンのように、見つけた時は二度三度見をしてしまいました。気がつけば無心で写真も撮っておりました(笑)。また、通路にあったこともあり、通る度に目につきました。最終的には滞在中に10回以上はついつい見ております。

――無心の境地で撮影なさった写真が大きく拡散しました。

何気ない1枚からこんなに伸びるとは思わず、興味をもっていただけて嬉しい限りです。何より、リプが「たしかに」「イカすけど…カニ」「クラブにあったら…」など大喜利状態で、見てるだけでも楽しい内容ばかりでした。

 さらに「名鉄観光サービス(株)【公式】」アカウントの中の人は「そんな中、特に場所や宿名を出していないにも関わらず、観光協会さんが反応してくださって本当に嬉しかったです。何より、旅行会社の人としても地域の盛り上げに貢献できたことに対しても嬉しく思います」と自身の投稿した写真がバズったことで「カニ爪照明」撮影地にまで良い影響が広がったことへの喜びを語りました。

 「香美町香住観光協会」の担当者にも「カニ爪照明」の詳細についてお聞きしました。

「実は直径3メートルの光るカニを制作していた」!「カニ爪照明」誕生秘話

――「カニ爪照明」について、詳しく教えてください。

高さは80センチ~90センチくらいになります。2~3歳児くらいの大きさです。

――パッと見た感じは?

まさに迫力満点!!カニの怪獣の一片のよう!!という感じです!

――この「カニ爪照明」誕生の経緯は?

香美町香住区余部の工房「レンゴー」の今西照一さん(64)が約13年前にこのランプを制作しました。当地では今西さんはリアルなカニの造形を手がける「匠」として知られています。作品は駅や宿泊施設などに飾られており、駅に設置しているカニオブジェも「レンゴー」さんの作品です。

――非常に再現度が高いですね。

「レンゴー」さんは今から約20年前、内側に光源を仕込んだ直径3メートルの光るカニを制作しました。そして観光協会や町がイベントなどに出展する際には、そのときの型を使った親爪だけの照明を貸し出していただいておりました。その親爪の照明を気に入った丸世井旅館の清水浩仁代表(67)が同じものを制作してくれるよう注文したのです。ちなみに「レンゴー」さんは3メートルの光るカニを売ろうと思っていたところ、あまりに大きく、設置する箇所も限られてしまうので爪だけの照明を販売したそうです。

◇◇

 今回の大反響が地元に与えた影響についてたずねたところ、「制作者、旅館のご主人ともに喜んでおりました。地元新聞社2社に取り上げられたので町民も驚いていると思います。観光協会もおかげさまでリプライやアクセス数が急増し、たくさんの方に香住を知っていただけました」(香美町香住観光協会の担当者)と喜び冷めやらぬ様子。今後、カニの美味はもちろん、この素晴らしいカニの造形を手がける「匠」の仕事を一目見んと香住を訪れる観光客が増えるかもしれないですね。

■「名鉄観光サービス(株)【公式】」Twitter|@MWT_Travel
■「香美町香住観光協会」Twitter|@kasumi_kanko

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