初めての一人暮らし「実際に住んでみて、そこまで必要ではなかった」物件の条件は…2位「初期費用が抑えられる」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

はじめて一人暮らしをするみなさんは、どんな条件で物件を探しているのでしょうか。過去3年以内にはじめて一人暮らしをした経験があり、部屋選びにかかわった全国の男女550人に調査をしたところ、実際に住んでみて、そこまで必要ではなかった条件としては、「部屋が広い」「初期費用が抑えられる」などに回答が集まったそうです。

株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する、不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME'S』が「『理想』と『現実』一人暮らし初心者のギャップ調査」と題して2022年12月にインターネット上にて実施した調査です。

まず、はじめて一人暮らしをするうえで、「最初に希望していた条件」と「実際に住んだ物件の条件」を聞いたところ、「希望条件」では、「賃料・管理費が予算内」(54.2%)、「通勤・通学がしやすい」(47.6%)、「買い物が便利」(42.5%)という結果になった一方で、「実際に選んだ条件」では、「買い物が便利」(47.5%)、「通勤・通学がしやすい」(44.4%)、「賃料・管理費が予算内」(39.1%)となり、実際に希望をかなえられた人は約4割でした。

ちなみに、「希望条件」の8位にランクインしていた「希望する間取り(部屋数)」は、「実際に住んだ条件」ではランク外となり、理想と現実のギャップが垣間みえる結果となっていたそうです。

続いて、「実際に住んでみて、そこまで必要ではなかったと思う条件」を聞いたところ、必要以上の広さがあっても、掃除の手間や光熱費がかかってくることに繋がることからか、「部屋が広い」(34.3%)が最も多く、次いで「初期費用が抑えられる」(34.0%)、「買い物が便利」(29.9%)と続きました。

また、実際は料理をさほどしなかったことの表れと考えられる「コンロが2口以上ある」(28.6%)や、「駅までの距離が近い」(25.5%)、「通勤・通学がしやすい」(24.2%)などは、リモートワークやオンライン授業が浸透してきている現在では、通常は良いとされている条件でも、ライフスタイルによっては「こだわらなくてもいい条件」であることがうかがえたといいます。

次に、「はじめて一人暮らしをした物件の予算と条件」について聞いたところ、「予算内で条件に合う物件が見つかった」と答えた人が44.5%、「予算」と「条件」が合わなかった人のうち、「条件を見直した」と答えた人は33.1%で、「予算を上げた」と答えた人は14.4%となり、約2倍の差がみられたそうです。

最後に、「はじめて一人暮らしをした物件に100点満点で何点だと思いますか」と聞いたところ、「80~89点」(25.3%)、「70~79点」(21.1%)、「50~59点」(14.9%)という結果になり、平均点は「68点」となったそうです。

なお、高い点数(70点以上)を付けた人からは、「築年数は経っていたが、気にならないくらいきれいだったし、条件も満たしていた」(100点)、「駅近で間取りもよく部屋が広い。建物は古いがリフォームされていて部屋はきれい」(95点)といった声が寄せられました。

一方、低い点数(50点以下)を付けた人からは「洗濯機の外置き、ユニットバス、収納が1つもないなどの点が想像以上に不便だった。大家が1階に住んでいて、うまく関係を築けなかった」(5点)、「もっといいところがあったと思うが、焦って決めてしまい後悔がある」(20点)といった声が寄せられたそうです。

また、「これから一人暮らしを考える人へのアドバイス」として、「不動産会社の担当者に、前に住んでいた人の退去理由を聞くといい」「通勤ラッシュ時の電車の混み具合を考えたい。値段より毎日の快適さが重要」「住人のマナーをチェック」「安い物件で我慢するよりも、ある程度の賃料がかかっても居心地の良い空間であるべきだと思う」「最初に条件を決めてから比較検討すべき」「何を妥協して、何が譲れないか、実際に住むことを考えて想像するべき」といったコメントが寄せられたといいます。

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