西日本最大級の1040台「ガチャガチャの森」が鳥取県・米子に出現 県外・外国からのお客さんも

山陰中央新報社 山陰中央新報社

 硬貨を入れてレバーを回すとおもちゃが出てくる「カプセルトイ」を千台以上備えた店が、米子市内に登場した。西日本でも最大級の規模とされる売り場を訪ねた。

 カプセルトイは「ガチャ」や「ガチャガチャ」の呼び名でも知られる。TSUTAYA東福原店(米子市東福原6丁目)2階の一角に位置する「ガチャガチャの森」には、さまざまな種類のカプセルトイが縦に3台積まれ、通路に沿ってぎっしりと並べられている。左右どこを見てもカプセルトイがある景色は圧巻で、まさに森のようだ。

大人気受け、台数を倍増

 足立沙貴店長(21)によると、カプセルトイは約200平方メートルのエリアに1040台を設置し、規模は西日本最大級という。2022年6月のオープン当初は640台だったが、利用客の評判が良く、12月にレンタルコミックコーナーの一部を使い、台数と店舗面積をほぼ2倍に拡充した。

 店の1階にカフェがあり、ガチャガチャの森のオープン前は、主な客層は20~30代の女性だった。現在は老若男女問わず幅広い年齢層の人が訪れる。特に千台以上となってからは県外からの客も増え、時には外国人からカプセルトイの使い方を質問されることもあるという。

 価格は1回300~500円。商品は毎月300種類が発売されるため、店内のカプセルトイも定期的に入れ替えていて、来店するたびに違ったカプセルトイを楽しめるようになっている。

 足立店長は「週末はお客さまが多過ぎて、通路が通れなくなることもあるほどで、想像以上の人気ぶり」と喜ぶ。

回すカプセルトイに悩んだ時はこれ!

 しかし、千台以上もあるとなると、どのカプセルトイを選んで回すのか決めるのが大変そう。人気なカプセルトイを足立店長に教えてもらった。

  ★ミニチュア系

 最近はお菓子や雑貨、建造物などを手のひらサイズで精巧に模したおもちゃが多く、女性を中心に「かわいい」と人気という。中でも、角煮といったおにぎりの具を指輪にした「おにぎりん具」が、女子高生を中心に人気が高い。

 昔のカプセルトイはキャラクター系のものが多く、キャラを知らなければ興味がないという人が多かった。足立店長は「最近は誰もが知っているお菓子などを扱っているので、これまでカプセルトイに触れてこなかった人でも楽しめているのでは」と人気の理由を推測した。

 ★生き物系

 犬や猫などの動物や架空の生き物のおもちゃも幅広い人に人気だ。アニメ調にかわいらしくデフォルメされたものは女性に、本物のようなリアルさを追求したものは男性に好評と、男女で少し違いもある。

 子どもに特に人気なのは恐竜や昆虫系。最近のおもちゃは手足が可動式のものがあり、子どもが1体持っていれば長らく遊ぶことができる。カプセルトイの品質も上がっているようだ。

 ★キャラクター系

 アニメ「鬼滅の刃(やいば)」「呪術廻戦」や、ゲームのキャラを題材にしたおもちゃも、昔と同様に人気が根強い。近年で人気なのが、会員制交流サイト(SNS)で話題になった「ちいかわ」「ブルーハムハム」などのおもちゃ。足立店長は若年層が全種類の収集を目指してレバーを回す様子をたびたび目にするという。確かにこういったおもちゃなら、友人間やSNS上でも話題にしやすそう。

 お薦めは大きく分けて以上の3種類だが、千台という品ぞろえの中、心引かれるカプセルトイが誰しもきっとあるはず。足立店長は「常に真新しいカプセルトイが並ぶよう意識しているので、見て回るだけでも楽しい。ぜひ友だちや家族と遊びに来てほしい」と来店を呼びかけた。

 ガチャガチャの森の営業時間は午前9時~午後11時。年中無休。

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