tl_bnr_land

元気いっぱいの子猫の兄弟をお迎え 毎晩、朝まで大運動会でも「癒しと笑顔をくれる大切な家族」

渡辺 陽 渡辺 陽

幼い母猫と衰弱した赤ちゃん猫兄弟

オリンくんとクルンくん(1歳8ヶ月・オス)は、とある民家のベランダで母猫と一緒に保護された。母猫もまだ1歳にも満たないような幼猫で、おっぱいがパンパンに腫れて乳腺炎を起こし、育児の仕方も分からないようだった。保護猫ボランティアは、母猫と衰弱していた赤ちゃん猫を保護して治療した。特に、オリンくんは「命が危ない」と言われるような状態だったが、懸命の介護と点滴で一命を取り留めたという。

最初の預かりボランティアは76歳

大阪府に住む黒木さんは、実家で子供の頃から、学校に捨てられていた猫や地域の迷い猫を保護して飼っていた。結婚後は夫も猫好きだったので、「いつか猫を飼いたいね」と話していた。最初から保護猫にしようと決めていたそうだ。

2021年6月末、保護猫活動をしている知り合いから、「里親を探している子猫の兄弟がいる」と聞き、2匹とも迎えることにした。事前に写真を1枚だけ見せてもらい、コロナ禍ということもあり、当日まで一度も会わなかった。

7月17日、黒木さん夫妻は2匹と対面。トライアルをした後、正式譲渡してもらった。その時、最初に預かりボランティアをしてくれた女性に会うと、76歳のおばあさんだった。

「長年保護猫活動をされていたのですが、『もう私も歳だから』と、本格的なボランティア活動は引退されていました。すくすく育っている2匹の写真を見せると、『うわぁ〜、大きくなったね。幸せそうで本当に嬉しいです』と心から喜んでくれました。グッときて泣きそうになりました」

すくすく育った可愛い兄弟

2匹を迎えた当初、、思いがけないことが続いて黒木さんは悩んだ。最初に異食症が始まった。

「マンションの防音のためにジョイントマットを敷いたら、留守番中に端っこを食べてしまったのです。その日のうちに急いで全部剥がしました。次に、ブランケットをチュパチュパ吸っていたと思ったら、それも食べてしまい・・・幸いお腹に詰まることはなかったのですが、心配だったので病院に連れて行き、食べてしまいそうな物は徹底的に隠して置かないことにしました」

子猫の時は、やんちゃ過ぎてキッチンカウンターの上に乗ってくるので料理が作れず、目の前で食事ができないことも困った。他にもお留守番中の粗相や夜中から朝方までずっと鳴いていて眠れない日が続くなど、実家で飼っていた猫とは違った想定外のことが次々起こり、さまざまなことを調べて猫の気持ちを理解しようと必死だったという。

「2匹とも昼間仕事に出ている間はお留守番でずっと寝ています。だから、帰宅後にいっぱい遊んでも夜中はスーパー元気なんですよね。今でも毎晩大運動会で早朝に起こしにきます。猫ちゃんあるあるですね(笑)」

2匹は兄弟だが性格は真逆。オリンくんは繊細で大人しく、甘えん坊。お尻を撫でられるのが大好きだ。クルンくんは自由奔放で、欲望のまま感情を出す。食いしん坊でごはんの腹時計は正確だ。

「オリンもクルンも遊ぶ事が大好きで元気いっぱい!悩んだ日々もあったけど、その何倍も癒しと笑顔を私たちに与えてくれています。すごく可愛くて、これからもずっとかけがえのない大切な家族でいたいと思います」

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース