焼き鳥屋がつぶれ、入り口をふさいだ自販機→実は新店舗の扉だった「わかるか!!!」 宮大工の手で開き戸に

伊藤 大介 伊藤 大介

行きつけだった焼き鳥屋がつぶれ、店の入り口が自動販売機でふさがれていました。「ああ、コロナ禍で閉店したんだ…」と思っていたら、1年以上たって自販機が新しい店舗の扉だったとわかりました。「わかるか!!!」というくれない(@hoanmeirin_ura)さんの絶叫ツッコミが話題を呼んでいます。なぜ自販機を扉にしたのでしょう。くれないさんと新店舗の関係者に聞きました。

「この店つぶれたんだよな~」→自販機がガチャリ

ーー行きつけの焼き鳥屋が自販機でふさがれたのはいつごろでしょうか?

くれないさん「1〜2年前だと思います。『えぇかげん』という名前の焼き鳥屋さんで、炙りハツがとんでもなく美味しかったので、廃業したと気づいた時はとても残念でした」

ーー自販機が開くことに気づいたきっかけは何だったのでしょうか?自販機が開くことに気づいた時の感想について教えてください。

くれないさん「1月上旬の19時ごろ、自販機近くの飲み屋を予約して、友人達と一緒に向かっていた途中に『えぇかげん』跡地がありまして。『あの店無くなって自販機になっちまったんだよな〜』と笑い話にしてたら、ガチャリと中からお客さんが出てきて全員で『ええええ!?!?』とびっくりした次第です」

「自販機型ドアの奥は通路になっていて、その先にチーズフォンデュ屋さんがあるそうです。屋号はよく知りませんが、看板などの目印になるようなものは一切ありませんでした。ドアノブがある以外は完璧に自販機でした。

自販機型ドアは硬貨を入れる場所が塞がれていました。とても良くできていると思います」

「お店を探す楽しみを」

その後、まいどなニュースの取材で、自販機型ドアを設けた新店舗は「元祖チーズフォンデュ焼鳥 博多笑助 大手門店」(福岡市中央区大手門3丁目9−18)と判明しました。2020年7月に自販機ドアの新店舗をオープンさせた博多笑助に聞きました。

ーー扉を自販機にした理由を教えてください。

「お客様にお店を探す楽しみと、自販機がドアだった話を友人にする喜びを提供できたらと思って。

制作費は材料費、工事費込みで80万円ほど。ビスを打てないところもあるので、宮大工さんにやってもらいました。重量は50キロくらいでしょうか。非常扉くらいの重厚感がありますよ」

ーー自販機ドアの評判はいかがですか。

「『面白い』『写真映えする』と好評です。お客様やアルバイト希望者、宅急便の配達員の方が間違って隣の居酒屋に入ることもありますが」

「コロナで外出制限が厳しかった2020年7月のオープンでしたが、おかげさまで安定してにぎわっています」

◇  ◇

くれないさんの投稿には「えええええw」「一見さんお断りどころかたどり着けない」「めっちゃ好き」と8万件を超えるいいねが付きました。

「元祖チーズフォンデュ焼鳥 博多笑助 大手門店」は看板メニューのチーズフォンデュ焼鳥が660円。チーズにディップする野菜巻きも充実しており、女性にも人気なんだそうです。ちなみに春日本店のドアは業務用冷蔵庫です。興味のある方はどうぞご来店を。

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