1月のガス料金3年分を比較→使用量同じなのに料金激変  「うちもまさしくこれ」「床暖禁止 みんな靴下はけ」「給料も上げろ」

山脇 未菜美 山脇 未菜美

1月分(12月3日~1月6日の35日間)のガス料金の請求書を過去3年分、比較したら―。大阪府内に住む男性がツイッターに投稿した画像が話題になっている。使用量がほとんど変わっていないにも関わらず、料金は最大で5千円上昇。2021年が7775円、22年が8827円、23年が1万2944円だった。男性は「変化を見て震えました。この金額が天井ではなく、まだまだ上がるんじゃないかという恐怖感がある」と話す。

男性は妻と幼児2人の4人暮らし。2階建ての一軒家で、都市ガスの大阪ガスを利用している。ガスを主に使っているのは、料理、風呂、床暖房。極度の節約はしていないが、床暖房を低めの温度に設定したり、風呂は追い炊きをしないようにすぐに順番に入るようにしたりするなどして、工夫している。

1月、届いた請求を見て思ったのは、何かおかしい…? これまで1万円を超えることはなかったため、料金に驚いた。金額を受け入れられない気持ちもあり、過去の請求書を引っ張り出した。21年が75立方メートルで7775円、22年が65立方メートルで8827円、23年が67立方メートルで1万2944円。使用量に大差がないにも関わらず、料金が上がっていることに気付いた。

料金が上がった背景には、都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰がある。大阪ガス、東京ガス、東邦ガス、西部ガスの大手ガス4社は、2022年12月分の都市ガス料金の引き上げを公表していた。男性は「小さな子どもがいるので部屋は暖かくしてあげたいですし、節約するにも限界があります。電気料金も上がっていますし、家計にはダメージです」とため息をつく。

ガス料金の規定変更に不安

大阪ガスはLNG高騰を受け、一部プランについて変更を発表している。燃料価格の上昇分を料金に反映させる際の上限を段階的に撤廃するという。男性の元にも、その知らせが届いた。書面では、原料価格の急激な高騰による影響を緩和するため、上限価格を設けていたと説明。しかし、12月検針分から上限価格の超過が続いている厳しさを強調。安定的にガス供給を継続するために今年3月から上限価格を段階的に変更し、9月以降は廃止するとした。

一方、政府は物価高騰対策として、電気・ガス料金の負担緩和策をスタートさせた。だが、男性は「政府の補助で一時的に負担は軽減されるけど、永久的な補償がある訳ではない。来年の冬がすでに怖い」と不安な気持ちを吐露した。

ガス料金の高騰は多くの家庭を直撃しているようで、男性のツイートに関連して「うちもまさしくこれだわ」「さっきガスの明細書きて何事かと思った」「確かにガス代高くなった 電気も上がったし、なら、給料もあげてくれよ」「今日から床暖禁止する みんな靴下はけもっと厚着しろ」といった悲鳴や嘆きのコメントが寄せられている。

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