ツイッターである医師の投稿が話題を呼んでいます。投稿したのは、内科医のおうまチャンネル(@ouma_channel)さん。
「処置のとき不安気なこどもの手を握って安心させることはよくある話なんですが、今日注射をした子(元々不安の強い子)は準備中に手を握ると暫し考えた様子をしてからおもむろに口を開くと『…先生はそうやっていろんな女の人の手を握ってきたの?』上司看護師爆笑 絶句する僕 慌てふためくお母さん」
いきなり飛び出した大人びたセリフに動揺する周囲の大人たち。コメント欄も「この子は大物になりますわ」「今日イチ笑わせていただきましたありがとうございますwww」と賑わっています。投稿者のおうまチャンネルさんに当時のことを聞きました。
「苦笑いしかできなかったですね」
ーーこどもの患者さんは処置のとき、不安になることが多い?
「処置には注射、点滴やエコー検査・CT・MRI等の画像検査があります。手を握って声掛けすることで落ち着くお子さんも一定数いらっしゃいます(が、やっぱりお母さんが一番ですね)」
ーーその後はどのような会話を?
「『先生ねぇ………30年生きてきて彼女とか居たことないからちょっと…それは違うかなあ…………』と苦笑しつつ返したら横にいた上司から『バカッ!鎮静薬打ってるのに起こすようなこと言っちゃダメでしょ!』と爆笑しながら叱られました。
自分は本当に女性と手を繋いだことのない万年モテない男なので苦笑いしかできなかったですね。上司は心底爆笑していました。心から尊敬している最高の上司なんですよ」
ーーお母さんの立場だと慌てますね
「お母様も『どこでそんな言葉を覚えたの…やっぱりYouTubeかな…』と苦笑いされていました。YouTubeが子供に与える影響には目を見張るものがあるな、と自分も驚きました。一方でその子は普段は他人にそんなことは言わない子だとのことで、『先生に親しんでくれた証かもしれない』とのことでした。
職場の他の先生にもウケてましたね。自分は(趣味に生きてるのもありますが)結婚してないことを周囲から心配されるくらいにはモテないので、『よりによって先生(自分)に言うのが面白いよね』と、各所で好評でした」
ーー大人びた言葉でした。こどもの患者さんにはよくある?
「保護者から許可を頂いてないので具体的なエピソードをお伝えすることは難しいんですが、例えば病棟で点滴のための血管確保(注射)に失敗してしまった時、こどもから『気落ちしないで。いちばん大変なのは先生たちなんだから』と声をかけられたりすると、どっちがこどもかわからなくなりますね。医療者慣れしているこどもたちの達観具合にはときに心底感心させられますね」
◇ ◇
患者さんのお母さんから投稿の許可を得てツイートしたという今回の出来事。「…先生はそうやっていろんな女の人の手を握ってきたの?」を受けて、おうまチャンネルさんは「医者人生で一番笑えたエピソード、更新」と語りました。