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リアル「火中の栗」が16世紀から19世紀初頭のヨーロッパで大流行 危険きわまりないクリスマスゲームとは

中将 タカノリ 中将 タカノリ

16世紀から19世紀初頭にかけて西洋で盛んにおこなわれていたという危険きわまりないクリスマスゲームがSNS上で大きな注目を集めている。

「木の実やレーズンにウィスキー等を注いで火を放ち、素早くつまんで食べるクリスマスゲーム『スナップドラゴン』。19世紀初頭の時点で『危険ではないか』と不安視されていましたが、他のもっと『いかがわしい』ゲームに較べればましという理由で20世紀まで生き残ったとのこと」と紹介したのはオンラインミュージアム、西洋魔術博物館(@MuseeMagic)の公式アカウント。

燃え盛る火の中に手を突っ込むとはなんとも危険なゲームだが、当時は相当に浸透していたようで、歴史的な人気児童小説「鏡の国のアリス」にもこのゲームをモチーフにした「スナップドラゴンフライ」というトンボ型の生き物が登場する。西洋魔術博物館の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「スナドラ、アホほど危険で草。」
「これは西洋の『根性焼き』というものでしょうか 違いますね これも大抵野蛮ですがもっと「いかがわしい」とは…

など数々の驚きの声があがる一方、中には

「今、ちょっとやってみましたが意外となんでもなく普通に食べられますね。(安全対策はしました。)ちなみに古酒と銀杏で試したのですがとても美味しいです。」

と勇気あるチャレンジャーのレポートも寄せられた。

西洋魔術博物館を運営する江口之隆さんにお話をうかがってみた。

ーーこのゲームが20世紀まで存在していたことを知られた際のご感想をお聞かせください。

江口:スナップドラゴンはアガサ・クリスティーの小説などでも紹介されていて、20世紀まで残存していたのは驚きではなかったのです。この遊びがハロウィンでも行われていて、煉獄から魂を救い出すというモチーフを有していたことのほうが興味深かったです。

ーー近代以前の西洋ではこの他にも現代の感覚ではあり得ないゲームが多数存在したのでしょうか?

江口:あの投稿のツリーにある、目隠しされた男性が女性のスカートに顔を突っ込んで、相手が誰か当てるという「ホットコックルズ」や、別投稿ですが「ブラインドマンズバフ」などがよい例かと。ヤドリギの下に立つ人にキスしていいというのも広義のゲームでしょう。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください

江口:いかがわしいゲームにご興味がおありの方が多かったのはこちらの思惑通りでありましたね。

◇ ◇

時代や文化圏が異なれば、現代の日本に生きる我々にはなかなか想像もできないゲームが流行するものだ。賢明な読者のみなさんはぜひ真似などなさらぬようお願いしたい。

西洋魔術博物館関連情報

公式ホームページ:http://www.elfindog.sakura.ne.jp/

Twitterアカウント:https://twitter.com/MuseeMagica

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