適温に保たれた電車に乗りこみ、運よく席に座れると、いつの間にかウトウト。程よい雑音と揺れで、一層心地よくなり、下車直前までコクリコクリと船を漕いだり、背後の窓に頭を預けて爆睡したり。こんなベストな居眠り環境を再現した睡眠部屋のアイデアを、Twitterユーザーのぶたごりら(@buhibuhiuhohoho)さんが発表しました。全ビジネスパーソンが望むであろうこのサービス、どこかの企業が始めてくれないかな。
「会社の昼休みにひと眠りしたいんだけど、机に突っ伏して寝てると体が痛くなるし、オフィスチェアだと頭を持たれる場所もない。そんな時に、こういう寝るためだけの時間貸しスペースが駅とかにあったらすぐ使ってしまうのに!」とぶたごりらさんが公開したのは、電車のコーナーの座席を忠実に再現した個室。もたれかかれるよう袖仕切りや窓枠も完備しています。
睡眠不足に悩むビジネスパーソンからでしょうか。「目覚まし音は「お客さん、終点ですよ!」という、強めの声がいいかな…。」「中身が軽く走行中みたいに揺れる仕様だとより快適に爆睡できそう」「座席下の熱いヒーターも頼む」「隣で肩を貸してくれる機能をオプションで追加可能でしょうか?」と細かすぎる仕様変更が届いています。ぶたごりらさんに聞きました。
ー快適すぎる空間ですね!
「普段から午前中の業務中に眠気を覚え、昼休み中に寝たいなとは思うのですが、机に突っ伏した姿勢で寝ると腕も背中も痛くなり、全然眠れません。外に出ればネットカフェなどもありますが、受付して使うには昼休み時間内では短いですし、喫茶店で寝るとお店や他のお客さんに迷惑になってしまいます。短時間で仮眠できる場所って意外にないんです」
ー…喫茶店で寝る派でした
「座りながらでも良く寝れる環境ってなんだろうと、普段の通勤電車の座席の仕切りにもたれかかっている時だと思い至りました。さすがに寝るためだけに電車に乗るわけにはいきませんから、ならばそんなレンタルスペースがあれば良いのにな、と」
ー仕事中に豪快に寝てしまったことは
「仕事帰りに疲れた時に運よく座れてそのまま眠ってしまい、乗り換え駅の2駅先まで行ったことは多々あります」
睡眠不足は社会問題
社会的に大きな問題となっている日本人の睡眠不足に注目し、ネスレ日本はコーヒーの飲み分けを通じて新しい睡眠スタイルを提案する体験型カフェ「ネスカフェ 睡眠カフェ」を、これまでに期間限定で3回、2019年3月から東京・大井町で常設店舗を運営。2021年3月からは、良質な睡眠のために必要な情報を総合的に学び・体験できる情報拠点として、「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」を運営しています。
2022年6月には、大宮駅構内に睡眠カフェを期間限定で開設。リクライニング機能付きの高品質レザーチェアと「ネスカフェ」のコーヒーなどを呑むことができるサービスを組み合わせました。JR東日本とネスレ日本のコラボについて、ぶたごりらさんは「リクライニングシートを使用した素晴らしい環境の場合、しっかりと寝たい時には最適だと思います。自分のアイデアは、昼休みなどに短時間でサッと少しだけ眠ってスッキリしたい!という時の、短時間滞在型を想定していているので、差別化はできるかもしれません」と話します。
新型コロナへの警戒感が弱まり、従業員に出社を促す企業が増え、テレワーク離れが進んでいるといいます。そこで、全ビジネスパーソンにとって最大の悩みはやはり寝るためのプライベートスペース。あ、これ決してさぼりじゃなくて、仕事のパフォーマンスを高めストレスを下げるためのシエスタですから。
「これから仮眠スペースサービスが発展してくれるとうれしいです」(ぶたごりらさん)。2023年、このサービスがヒット商品になりますように。
ぶたごりらさんは、鉄道車両の詳細図面をもとに外から全く見えない骨組やネジまで3DCGでモデリングし、それらを数年がかりで組み立てています。業務ではなく趣味とのこと。現在はEF65形電気機関車のCGを制作中です。
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