高知市内は観測史上1位になるほど、記録的な大雪となった高知県。そんななかで、雪の降る砂浜で海をバックにポーズを決めた桂浜水族館の職員たち。「ホワイトクリスマスイブイブ」(12月23日撮影)のメッセージとともに、雪景色となった水族館や飼育員たちの写真を投稿し話題になりました。
「文面と絵面と服装、もはや何がバグなのか判らない。ひとつだけ言うなら、まともなやつは1人もおらん(褒めてる)」「元気もらえるわァ」「もおっ!早くお家に入りなさい!何回もお母さんに同じ事言わせないの!(風邪ひくよ!)」「北国土佐じゃん!」「桂浜って新潟でしたっけ?」「北海道の牧場のお兄さんたちの休憩中に見えてきた…」など写真に驚くコメントや「動物達も震えてるかな」と動物たちの様子を案じる声も。高知の積雪状況や動物たちについて桂浜水族館に聞きました。
海のいきものたちはいつもどおり
――高知県で大雪、珍しいのでは?
「はい。山間部で降ることはありますが、市内でこれほど積もることはめったにありません。朝起きた時点で積もっていたので、驚きました。こんな大雪を見るのは初めてという職員も多く、太平洋をバックに雪で真っ白になった砂浜や館内で写真を撮ってツイートしました」
――水族館も急遽12月23日は閉館に。
「いつも通り開館しましたが、雪も止みそうにないし、お客様もいなくなったし、閉めることにしました。周辺施設などに問い合わせたところ、休みにするところも多かったです」
――こんなに雪が降って、動物たちは大丈夫?という声もあります。
「寝る部屋と展示部屋が分かれている動物たちは、今日は早めに寝る部屋へ移動させました。でもペンギンは、寝る部屋も展示部屋も一緒なので普段どおり。ただ、うちのペンギンたちはあまり寒さに強いペンギンではないんです。屋根にある部屋に自分たちで移動して一カ所に固まっていました。
リクガメやカピバラ、カワウソなど寒さに弱い子たちは暖房の温度設定を高めに設定して、体調を崩さないように様子を見ています。夕方から朝までは、宿直が動物たちの様子を確認することになっているので、ご安心ください」
――初めての雪にびっくりしていた動物もいたのでは?
「アシカやトドはいつも通りです。アシカの赤ちゃんは1歳で、生まれて初めての雪なので、最初は“なんだ、これは!?”とびっくりしている様子でしたね。でも、今はすっかり慣れて、楽しそうに泳いでます。はっきり言って、人間たちの方がこの雪に、はしゃいでいます!」
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高知の名勝桂浜公園の浜辺にある桂浜水族館は、土佐湾に生息する魚をはじめとする約220種4000点の海のいきものたちを飼育。動物たちの生態について解説した手書きのおもしろPOPやさまざまないきものたちへのえさやり体験などができ、海のいきものたちをグッと身近に感じることができます。また、SNSでは動物たちと触れ合う飼育員の様子などを随時更新。動物や飼育員のリラックスした表情に癒やされるとの声もあるので、ぜひチェックを。明日24日からは通常通りの営業を予定していますが、最新情報については公式サイト、Twitterをご確認ください。
■「桂浜水族館」
住所: 高知県高知市浦戸778 桂浜公園内
電話:088-841-2437
公式サイト:https://katurahama-aq.jp/
Twitter:https://twitter.com/katurahama_aq