「タンタンが登った…」パンダ久々の姿を公式が感涙ツイート 「また見たかった姿」観覧再開に高まる期待

茶良野 くま子 茶良野 くま子

「休園日は天候を見ながら外に少し出てもらっています。本日は、なんと、いつぶりか忘れましたが、、、登ったのです。やるね!!!」

休園日の朝。動物園のジャイアントパンダが庭の櫓に久しぶりに登ったことを伝えた公式ツイートに、「感激です」「また見たかった姿」「涙が出る…」と喜びのリプライが押し寄せました。

神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ、27歳のタンタン(メス)。2021年に明らかにされた心臓疾患の検査や治療などの体調管理を優先するため、2022年3月中旬から観覧休止が続いています。担当飼育員はバックヤードでの日々の様子をこまめにツイート。薬入りのジュースをゴクゴク飲み、心電図や血圧測定などさまざまな検査に果敢に挑む姿も見せつつ、食べたり寝たりマイペースな様子が伝えられています。

画面越しにしか会えないファンにとって楽しみなのが水曜の休園日。早朝散歩の様子が伝えられることがあるからです。そんなタンタンが飼育員もいつ以来か分からないほど久しぶりに、櫓に上がったのです。飼育員の吉田さんにその時の様子などを聞きました。

ータンタン、登ったんですね!

「はい。『え、どうした、行けんのかい?』という感じで見てました。撮影は自分です。感想はもう、『うそっ』『ほんまに?? 』ですね。」

ー外に出ることをタンタンは楽しんでいる?

「日によって違う感じですね。扉を開けてやるとすぐに出ていくときは、外に出ることを喜んでるなと思います。通路でとりあえず休んでから 、『じゃあ、行ってくるわ』という感じのときは、 実はめんどくさいのかもなあと思います」

ー観覧休止が続く中、中国からの専門家の来園などもあった1年でした

「タンタンが頑張ってくれたから、大きな変化もなくこの1年を過ごせたと思ってます」

ー一番苦労したことは?

「この1年で苦労したことは、やっぱり、食べ物や薬など、どうにかして食べたり飲んだりを続けてもらうことですね」

タンタンの平穏な毎日を飼育員として支えている吉田さんと、梅元さん。タンタンが櫓に登ったと報告してから、パンダ館では何やら相談しつつ工具片手に作業する2人の姿がありました。

そして完成したのは、櫓に上がる新しい階段。これまでのものよりも傾斜が緩やかで、安定して脚を置きやすい作りになっているようです。

タンタンの体調、健康管理が最優先ではありますが、観覧が再開される可能性を期待したいところ。

「タンタンの心臓疾患が判明してから、1年9カ月が経過しました。その間、タンタンはいろいろと本当によく頑張ってくれていると思います。これからもタンタンの応援をよろしくお願いいたします」と同園広報担当の木下さん。

「体調管理のために観覧を中止していますが、今後、観覧できる状態となれば、観覧再開も考えています」とのことでした。

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