一緒に暮らし始めて日が浅い猫の気持ちを、表情から読むのは難しい。そんな漫画がツイッターで注目を集めています。漫画を描いた「松本ひで吉(@hidekiccan)」さんにお話を聞きました。
4ヶ月ほど前に旦那さんの猫「ガーラさん」(4歳)との生活が始まった松本さん。松本さんは闘病中の「猫さま」(13歳)のお世話のために実家に帰っていることが多いので、ガーラさんとの生活は、実際はもっと短い状態です。
ある日、ソファにいたガーラさんをなでようとした松本さんに、旦那さんが「今さわったら咬むぞ」と注意しました。ところが、間に合わずにガッツリ手をかまれる松本さん。旦那さんは「眠くてイライラしてる顔してんじゃん」と言いますが、そんなふうには、まだ松本さんには見えません。
「(イライラしてたんだよ)ね〜〜〜、ガーラ♡」と、旦那さんが顔を近づけると、ガーラさんはペロペロと顔をなめます。
ほっこり空気が流れていたと思ったら、突然旦那さんが「来るッ!!」と顔をうしろにさげます。するとガーラさんの歯が、空中で「ガチン」と鳴りました。
驚く間もないくらいすぐに「かわいいね〜」と顔を戻す旦那さん。またガーラさんはペロペロと顔をなめます。また「来るッ!!」とのけぞる旦那さんの顔があった場所に、ガーラさんの歯が「ガチン」…が、ループ。
その様子を「なんて高度な遊びなんだ…」と、ハイエンドなヒット&アウェイをくりひろげるふたりを見て自分はまだまだだなと思う松本さん。
猫さまは怒ったり喜んでいたりの感情が表情でわかりますが、ガーラさんはいつも同じ顔にしか見えなくてわからないと思うのでした。
「一緒に暮らしてる子は表情と感情が割とわかるけど、他所の家の子になると途端にわからなくなる…あるあるですね」
「わかりすぎるw 顔ペロペロからのガブは致命症(翌日の社会活動的に)を負う可能性が高いのでかなりのハイリスク」
「うちの猫もガーラさんタイプです なんか来るぞ的な『間』があります」
「リアルワニワニパニック🐊で わろた🤣」
などのコメントのほか、旦那さんの高度な遊びについて「もはやニュータイプ…」「プロか…(゜Д゜)」と驚く声が寄せられました。ツイートには7万を超える「いいね」がついています。
松本さんにお話を聞きました。
──同じ犬種だと個体の違いがわからなかったりします。ましてや表情となると難しい気がします。一緒に暮らし始めた頃よりは、危険を察知できるようになったのではありませんか?
ちょっとはわかるような気もしてきたのですが、まだまだ読めません。年単位かかるのでは。
──読めるようになったらどんな感じになるのでしょうね。ちなみに、旦那さんは猫さまの表情を読めるのですか?
けっこうわかっているような感じです。猫さまも夫のことが大好きなので。あの二人の時は穏やかな時間が流れます。
──猫さまは絶対に咬まないですし、最近は甘えるようになってきたとのことなので、難易度は低めな気がします(笑)。旦那さんの「来るッ!!」が失敗することもあるのですか?
あれはわざと咬まれにいってます。先日は鼻の頭から血が噴き出していました。幸せそうでした。
──そんな旦那さんと同じように、咬まれにいくという人が多くいました。顔は避けるようですけど(笑)。
あえて咬まれにいくというコミュニケーションありみたいですね。なんだか最近はわたしもわかる気がしてきました…。
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