「30歳時点の女性社員が年収が高い」企業ランキング P&Gジャパン(812万円)、電通(829万円)を上回ったのは

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オープンワーク株式会社(東京都渋谷区)は、このほど、同社が運営する就職・転職のための社員クチコミサイト『OpenWork(オープンワーク)』に蓄積された女性社員の年収・給与データを元に、30歳時点の想定年収上位30社をランキングにした「女性社員の年収企業ランキング」を発表しました。その結果、30歳時想定年収の1位は「野村総合研究所」でした。また、25歳から40歳にかけての年収アップ額が最も大きかったのは「セールスフォース・ジャパン」だったそうです。

ランキングはOpenWorkに投稿された女性社員による会社評価レポートのうち、一定数の年収データをもつ497社、3万1314人を対象データとして集計したといいます。

30歳時想定年収による「女性社員の年収企業ランキング」の1位は「野村総合研究所」(想定年収:842万円)でした。

以下、2位「電通」(829万円)、3位「P&Gジャパン」(812万円)、4位「PwCコンサルティング」(800万円)、5位「デロイト トーマツ コンサルティング」(797万円)、6位「セールスフォース・ジャパン」(739万円)、7位「野村證券」(727万円)、8位「アステラス製薬」(714万円)、9位「エーザイ」(701万円)、10位「EYストラテジー・アンド・コンサルティング」(696万円)と続き、製薬や自動車のようなメーカー系や金融・証券などの企業のランクインが目立つ結果となりました。

実際に働いた女性社員が投稿した「年収・給与」のクチコミをみると、フラットな評価制度や定期的な昇給を評価する声が多く見られた一方で、ランクイン企業の多くは待遇面の満足度が非常に高く、福利厚生などが手厚いといった声も多く上がっていたといい、上位企業の社員からは以下のようなクチコミが寄せられました。

   ◇   ◇

▽毎年必ず昇給する。昇格する場合は、1つ上がるごとに月に3万円の基本給アップとなる。賞与の割合がかなり高く、大体年間で9ヶ月分の賞与が出る。給与に不満を持つ社員は少ないのではと思う(野村総合研究所)

▽1年ごとの評価会議で決められるランクが基本給に反映されます。賞与は基本は業績連動です。急にひかれたリモートワークに応じた特別手当などもでるのは、金額さておき臨機応変だなと思います。数年前から新たな評価制度が導入され、若くしてマネ職になる人材も登場しています(電通)

▽賞与、昇給、手当、福利厚生は素晴らしく整っております。結果を残せばキチンと評価をして頂き給与という形で表されます。そこがとても嬉しくもあり成績表のようなものです。自分でも頑張ったプロジェクト、そうではなかったプロジェクトよく分かっておりますので自分がみた評価と会社がみた評価はとても比例しており納得いくものでした(P&Gジャパン)

▽待遇差はなく、男性と平等に扱われる。男性も育休や育児関連(お迎え、入園式等)の中抜けや有給取得をする人が多く、お互いの事情を理解した上でカバーし合っているので女性も出産育児による休暇取得や時短などに負い目を感じることなく働きやすい(PwCコンサルティング)

▽入社3年目までは年収400万程度。その後、役職等によって昇給し、営業成績がよければボーナスに反映する。女性でもそれなりに評価されます。以前はとにかく数字ができる社員が評価されていたが、最近はコンプライアンス、部下への教育姿勢などもしっかり評価の対象となっていた(野村證券)

▽新卒1〜2年でも年収500〜600万はいきます。また営業の場合は家賃手当も手厚く、家賃の9割を負担してくれます。今後は営業手当の廃止等の懸念はありますが、一般的な会社よりは高水準です。半年に一度上長と相談して目標を定めます。定量定性の両面でフラットに評価してくれていました(アステラス製薬)

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続いて、25歳から40歳にかけての「年収アップ額が大きい企業」では、1位「セールスフォース・ジャパン」(+619万円)、2位「電通」(+542万円)、3位「野村総合研究所」(+537万円)、4位「アマゾンジャパン」(+522万円)、5位「トヨタ自動車」(+491万円)、6位「P&Gジャパン」(+454万円)、7位「エーザイ」(+418万円)、8位「デロイト トーマツ コンサルティング」(+384万円)、9位「アクセンチュア」(+377万円)、10位「日産」(+368万円)、という結果になりました。上位企業の社員からは以下のようなクチコミが寄せられました。

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▽前職の日本企業と比べて年収が2倍になりました。基本給に30時間の残業代が含まれています。超えた分を申請することが可能ですが、月間30時間の残業時間を超える場合もあまりございません。経歴、年齢性別に関わらず、成果を出せば評価されますし、先に昇進できます。昇進と同時にもちろん給料も上がります。評価基準がはっきり設定されていますので、社員たちが公平に評価されている感じがします(セールスフォース・ジャパン)

▽給与は高め。福利厚生も充実しており、ウェルビーイング(運動やマッサージ等)に使えるお金も毎月一部支給される。その他の福利厚生も様々あり、全てを使いこなすことができればかなり手厚い手当になっている。実力を見たきちんとした評価制度。ポジションにもよるが、比較的上のポジションで入ると役職自体は上がりにくい印象(セールスフォース・ジャパン)

▽基本給に加えてRSU(譲渡制限付株式ユニット)の付与が評価に応じてある。部署によるが、同年代の平均年収は超えてくる。個人ターゲットへの達成率、チームへの貢献度、担当プロジェクトのビジネス貢献度など自分から仕事を進められたか、来期以降の改善につなげられる動きができたかなど、全てにおいて数字で表せる結果が出せた人が評価される。ある意味シンプルで風通しが良いと感じる。年功序列は一切ない(アマゾンジャパン)

▽若手のうちは規定通りの階段を上がっていくケースが多い。しかし新卒入社の場合10年目くらいから、昇格にばらつきが出始める(野村総合研究所)

▽基本給は職位によって決まる。職位が上がるとテーブルが一気に引き上がる。賞与はベース+加点で、職位が上がるにつれ加点の割合が大きくなる(トヨタ自動車)

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