【動画あり】今日はいい風呂の日!あがった後もしっかり温まるお風呂の入り方

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寒くなってきて冷えが気になる方も多いのではないでしょうか?冬こそお風呂でポカポカあたたまって、元気に過ごしましょう!
今回は入浴の専門家の早坂信哉先生に、お風呂でしっかりあたたまるポイントを取材しました。


これだけはおさえたい!時間と温度

温まるために効果的なお風呂の入り方は、「40℃で10分全身浴」が基本です。
温度が高すぎると交感神経が高まり、身体が興奮してしまいます。40℃までなら副交感神経が高まり、リラックスすることができます。
また、時間が長すぎる入浴にも注意です。時間が長すぎると熱中症になってしまいます。
もちろん、温度が低すぎたり時間が短すぎたりしても十分に温まらないので、全身浴の時は40℃で10分を参考にしてみてください。

また、全身浴は十分に温まる以外にも、メリットがあります。
十分にお湯をためて全身浴をすると、浮力のおかげで体重の負荷が普段の1/10になるため、筋肉を休めることができます。
また、浮力だけでなく水圧もかかり、溜まった血液やリンパ液を流してくれるため、むくみに効果的です。


忙しくてお風呂に浸かる時間がない方へ。シャワー浴の日はどうする?

湯舟に浸かる方が温まるのは分かっているけれど、時間がなくてシャワーですませてしまう方も多いと思います。そんな方はぜひ、“足湯”をしながらシャワーを浴びてみてください。
バスタブに少しお湯をためて足湯をすると、シャワーを浴びるだけよりも身体が温まりやすくなります。
また、首筋は太い血管が走っているため、長めにシャワーのお湯をあてることで、全身が温まりやすくなります。


入浴剤の種類で効果が違う?

たくさんの種類の入浴剤が売っていますが、タイプごとに効果が違うってご存知ですか?
おおまかに、①無機塩類系②炭酸ガス系③生薬系の3つの入浴剤について解説していきます。

①無機塩類系
皮膚の表面に付着して被膜を作り、湯冷めを防ぐ。
②炭酸ガス系
お湯に入れると炭酸ガスの泡が出てお湯に溶け込む。その炭酸ガスが皮膚から吸収されると血管が広がり、血流をよくする。
③生薬系
薬草などの植物を使用している。生薬の効果で身体をあたため、香りも楽しめる。

③の生薬系については、身の回りのものを使って、お手軽に手作りの入浴剤を作ることもできます。
冬の季節なら、手に入りやすいミカンの皮をネットに入れてお湯に浮かべるだけで、とっても良いミカンの香りの入浴剤ができます!柑橘系の果物に含まれるリモネンという成分には、血流が良くなり、身体を温めてくれる効果があります。
この冬は自分の悩みや好みに合わせて入浴剤を選んだり、自分で手作りの入浴剤を作ったりして、楽しんでみてはいかがでしょうか?


冬のお風呂は特に注意!ヒートショック

冬の入浴時は特に、ヒートショックに注意が必要です。
ヒートショックとは、急激な温度差によって刺激を受け身体に大きな変化が生じることです。
暖かい部屋から寒い部屋に移動したときなど、特に血圧が大きく上昇し、病気や事故につながることがあります。
ヒートショックを防ぐために、以下の5つのポイントに注意しましょう。

①脱衣室や浴室をあたためる
脱衣室には暖房を設置して温めましょう。また浴室は、お湯をためた浴槽の蓋を開けておく、シャワーをかけ流すなどの方法で温めることができます。

②事前に水分補給をする
お風呂に入ると、800mlの水分が失われます。お風呂に入る前に、コップ1,2杯の水を飲んでおくのが良いです。

③お湯の温度は40℃まで
寒いと熱いお風呂に入りたくなりますが、温度が高すぎると交感神経が刺激され、血圧が上昇してしまいます。

④かけ湯をする
身体をお湯にならすために、手足の末端から順番に体の中心へ桶で10杯ぐらい、もしくはシャワーでかけ湯をしましょう。

⑤ゆっくり立ち上がる
お風呂に入って血圧が下がった状態で急に立ち上がると、倒れてしまうことがあります。

ヒートショックは、動脈硬化が進んだ高齢者の方がなりやすく、注意が必要です。
しかし、若い人でも急に立ち上がったりすると転倒などの危険があり、油断は禁物です。
ぜひご家族で声をかけ合って、安全にお風呂に入りましょう。

今回は、より効果的に温まるお風呂の入り方を解説しました。
安全にも注意しながら楽しくお風呂で温まって、冬を元気に乗り切りたいですね!

監修:東京都市大学 早坂信哉先生
動画解説:工藤佳奈子

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